ついこの間まで
『あけましておめでとうございます』 と
挨拶しあっていたのに、もう今日は16日
お正月気分はすっかりぬけました
ティンママ お正月がくると
いつも思うことがあるんです
なになに ティンに話してごらん
お寿司や唐揚げや
きれいなお節料理など
たくさん並んで
『うわぁ~』 って喜んで食べるけど
小さいころ、お誕生日に
バタークリームのケーキ買ってもらって
いっぺんに食べたらもったいなくて、
次の日にも食べようと半分残して
枕元に置いて寝たりするような
“年に数回しか食べられないケーキ”
みたいなものが今はないなぁって…
お寿司だって唐揚げだって
すき焼きだって天ぷらだって、
ウナギだって、ケーキだって
今は特別べ日じゃなくても
食べることができちゃう
ティンママにはまだ
『今日はちょっとご馳走だな』って
思えるけど、
たとえば すぅたん(孫)とかは
そんな感覚さえないのかもしれない
それって、日本が豊かになって
喜ばしいことなんだろうけど
それって もしかして『わ~い』って
感じる機会が
減ってるってこと…?
グルメな人が
『寿司はこの店でないと』とか
『ここのケーキを食べたら
他のは食べられない』 とか言ってるの
テレビで見たりするけど
ティンママは
コンビニのケーキおいしいって思えたり
町のお肉屋さんの揚げたてコロッケ
おいしいってハフハフしながら
食べられちゃう自分が好きだし
これってもしかして
喜びをたくさん感じられちゃって
チョーお得ってことなんじゃない
老子も言ってた
【 足るを知る 】 だぞ。
(なんか違ってたらごめんなさい)
ティンもお薬飲む ご褒美にあげてる
ササミのおいしさに
慣れちゃいけないんだぞ
ご相伴でもらってるりりーもだぞ
なんか ここんとこ普通のごはん出すと
“チッササミじゃないんかい”って顔してるの
ティンママは気づいてるぞ
【 足るを知る 】 だぞ ティン
ティンママだって
『ここのシワがなくなって、
ここがもうちょっとほっそりしてたら
もっともっと美しくなるんだけど…
でも…でも いいの…
これ以上の美しさは望まないわ』って
思ってるのさ
ママ、また話がずれてきてるね
それにそれは“諦め”って言うんじゃないの?
ん?ティンちゃん何か言った?
いえ…何も…