痩せていても健康だったし、困ることもなかったので、太ろうと思ったことはない。
でも、息子の痩せは、見過ごせなかった。
野球部の試合、一人だけヒョロガリくんがいる。
息子だ。
真夏の炎天下、真冬の寒空の下、強豪ではなくても野球部の練習はそれなりにキツい。
高校に上がると、チームメイトとの体格差も著しいものに。
もともと代謝がいい息子は、一晩寝ただけで体重が減ったりする。
その頼りない体格で、練習についていけてるのか、試合でスタメン落ちしたときは、体格のせいではないのか、と気が気ではなかった。
私は息子を太らせることにした。
とはいうものの、世の中、痩せる情報ばかり。
太る方法はといえば、とにかく食べて、筋トレして筋肉をつけるのみ。
でも…
食べても太らないし、筋肉もつきにくいから困っているのに…
毎日持たせるお弁当はどんぶりタイプの弁当箱で、とにかく白米をたくさん摂らせることにした。
夏は食欲が落ち、残すことも多い。
どんぶりタイプの弁当箱なら、麺もいけるので、そうめんや冷やし中華にして、なんとか食べさせた。
お弁当以外に、菓子パンやおにぎりも持たせた。
昼にお弁当、放課後の部活前に菓子パンやおにぎりを食べるようにと。
ちなみに、市販されている菓子パンの中では、ローズネットクッキーが一番ハイカロリーだったが、息子はあまり好きではなかった。
残念。
それだけでは体重をキープするのがせいぜいで、油断すると痩せてしまう。
あともう少しカロリーを摂れないか?
少食の息子に、毎日3食+菓子パンorおにぎり+プロテイン、の他にも、何か食べさせるのは難しそうだ。
せめて、あと100kcal。
何かないものか、と探してたどり着いたのが、小袋のお菓子!
アルフォートやロールバウムは2つで100kcal強。
お菓子なら、休み時間や部活帰りにサクッと食べられる。
そんな訳で、息子の高校時代、我が家のパントリーには常に、アルフォートやロールバウム、カントリーマアムやホームパイなどがスタンバイしていた。
市内屈指の進学校で、市内最弱ともいわれた野球部。
弱小チームとはいえ、いい加減な練習をしていたわけではなく、普通の高校野球部だった。
公式戦では1勝もできなかったが、それでも、皆ひたむきに野球に打ち込んだ日々は、一生の宝物だね。
よく頑張りました。
3年の夏が終わり、部活を引退した息子は、筋肉が落ちて、痩せた。