京都から揚々と帰ってきた翌日には胃カメラが待っていた。昨年の入院以来6ヶ月振りの胃カメラだが、はっきり言って、入院した時の胃カメラは、体が言うことをきかずに「もうなんとかして」という状況だったため、苦痛だったとは言えよく覚えていない。今回は、正常な健康状態だったから、恐怖感というのか「できるならやりたくない」という思いだけがずっとあった。
胃カメラをやる前には相応の準備が必要で、まず胃の動きを止める注射を腕に打たれる。そして、胃液の泡を消すための薬剤を飲まされる。もうこの時点でドキドキなのだが、さらに喉に麻酔を施す。これはとろりとした液体を口の喉の部分に貯めておくのだが、これが僕は毎回イマイチうまくいかない。だから余計苦痛が増すのだ。本当は喉にダイレクトに麻酔が当たるようにしなくてはならないのだが、そうしようとすると飲み込んでしまい、飲み込まないようにすると舌の部分で止まってしまう。だからいつも、舌の部分だけ感覚がなくなり、喉は全然麻酔がきいていない状態になってしまう。
時間が来て呼ばれてベッドに横たわると、技師は僕の主治医の先生だった。これでなんとなく安心した。言葉をかけてくれてその間に少しリラックスすることができた。何せ入院中の胃カメラは、女性のまだ慣れていない技師だったので、何度も食道と喉の間を行ったり来たりされて、それだけでもう死ぬ思いだったから。
しかし、先生が胃カメラを取り出すと
「いや!、そんな太くて大きいモノ、入りません!」
と、なんだか三流ポルノ雑誌のセリフ(笑)を頭の中で連呼してしまった。でも、マジで自分の記憶していた胃カメラよりも大きい・・・口にマウスピースをはめられ、後は先生が「行くよ」と言って、ガシゴシと入れていく。当然、むせるし、体は反応するし、涙が出てくるけど、どうしようもない。
周りの看護婦さんたちは「肩の力を抜いて」とか「楽にして」とか「目はつぶらないで、半開きで」とアドバイスをくれる。その度にそうやるのだが、胃カメラが動いていくたびにまた元の状態に戻ってしまう。うーん、つらい、早く終わってくれ、とだけ思う。
途中で「平池さん、完治はしていないけど、だいぶ状態が良くなってますね~。」と声をかけてくれたあたりからずいぶん楽になって、組織片を採取したり、写真を撮るために空気を入れたり、薬剤を入れたり、というところまで来ると、ようやくリラックスしてきた。
最後につらいのが、胃カメラを抜く時。もう一度、食道と喉を通過するので、また吐き気がやってくる。ここではひたすら辛抱。
終わってみるとたった10分程度。自分としては1時間くらいやっていたという感覚なんだけどね。
皆さんもこんな思いをしたくなかったら、普段から養生が大切ですよ~