幻十郎の「冥府」で思い出したんだけど、ギリシャ神話の「冥府を流れる河」という意味のバンド名「Styx」。久々に聴いてみて改めて名アルバムだと思う「Paradise Theater」を紹介しておきたい。



STYX パラダイス・シアター


1981年のアルバムで、初の全米1位となったコンセプトアルバム。内容はパラダイスシアターという劇場を通じての栄華と衰退を歌ったもの(平家物語か?笑)。


楽曲・演奏共々Styxの全盛期と呼べるもので、抜群のメロディセンス、ハーモニー、アレンジ、そして録音技術も素晴らしいもの。各メンバーのキャラクターもとても生かされており、最初から最後まで楽しめる作品群だ。

ギターの音も「ギターやアンプのキャラクター」を前面に出し、目の前に迫ってくるようなトーンがまた良い。それから「Lonely People」でのブラスのアレンジといい音質といい、他では聴くことのできない迫力と雰囲気を出している。


「The Best Of Times」という曲のメロディが合計3回流れるのが印象的で、それぞれ歌詞が異なり、場面ごとのシチュエーションを演じているのが心憎い。最初は「良い時代」、中盤で「そろそろ次の時かな」、最後に「もう終わりだから眠ろう」みたいな展開を示している。


この後彼らはシングル「Mr Roboto」が有名になり、例の「ドモアリガト、ミスターロボット、ドモ」のフレーズは当時誰もが聞いたことがあるフレーズになりやや陳腐化したのが残念だった。ヒットはしたが、その後、時を同じくするようにソロ活動が目立ち始め、一時活動中止となり、現在はメンバーが異なるものの活動はしているようである。


本当の意味で彼らの「The Best Of Times」のアルバムになってしまった訳だが、僕も彼らに感化されてコンセプトアルバムっぽい曲作りをし始めたくらい影響を受けたアルバムである。