大腿骨頸部の完全骨折から半年と少し、やっと骨の状態を内部まで調べられるMRI検査にまでこぎ着けた。
MRIは以前に腰痛で椎間板ヘルニアの疑いが出た十年ほど前に受けたことがある。病院は違うけれど、相変わらずうるさいドーナッツ型の機械の中で、あまりよく聞こえないエンヤをヘッドホンで聴きながら、15分ほどジッと我慢した。自分はいったい、死ぬまでにあと何回、この機械の中で診断を受けるのだろう、核磁気共鳴とか昔、大学で習ったけれど、どんな仕組みだったけ…、などと考えているうちに検査は終わった。
MRIの結果は19日の整形外科受診で知らされる。
このところ無理して歩かないせいか、わりと脚の調子は良い。MRI検査室でも、金属の杖は持って入れないので自立歩行してみた。どうしても体重が外へ逃げてしまう癖が出るけれど、歩き方はかなり自然になっている。
MRIの後、リハビリ科へ行った。昨日フルマラソンにチャレンジしたという理学療法士さんは、途中でリタイヤしてしまったと聞いた。いったいマラソンって、何歩になるのだろう。とても私には歩ける距離でも歩数でもない。
脚の筋肉は、とにかく硬い。ストレッチをいろいろ試みるけれど、健常な左足まで含めて、関節の可動域が狭くなってしまったままだ。念入りに筋肉をほぐしてもらいながら、自立歩行へのリハビリを続けた。
前の週末に、同僚たちはスキーへ出かけた。去年までは私が車で連れて行ったのだけれど、今年は雪道の運転すらおぼつかないから、留守番せざるを得なかった。このままスキーはおろか、走るまでにもどれだけの時間が必要なのだろうか…
未来を考えると気が遠くなるので、今はただ、杖を使ってでも自分の脚で歩けることに感謝して毎日を送っていきたい。きっといつか、雪山に立てることを夢見ながら。