ファンタジーアース ゼロ
(source:official site)
2005年、私がもっとも期待していた新作MMORPGといえば「ファンタジーアース」だった。
開発は「SQUARE ENIX」ではなく「MultiTerm」だが同社の開発者をオンラインゲームのカンファレンスやCEDECなどで多く見かけていたので不安は感じていなかった。もちろん開発の内情など教えてもらえるわけではないが…
しかしMMOとアクション(FPS)とRTSの融合というこの上なく甘美な響きで飾られた期待作は「50vs50の戦争が出来るMORPG」でしかなかった。少なくとも期待をこめて待っていた私の目にはそうとしか見えなかったのだ。
FPSの魅力を知りながらも日本でのFPS普及は現状不可能ではないかと考えていた私自身、海外ブランドではなくSQUARE ENIXブランドが日本人が大好きなRPGと食わず嫌いの代表格FPS(正確にはTPS)を融合してくれる事に大いなる期待を寄せていた。クリックゲーと称されるゲームに「飽きた」という声は多く聞くがそれに変わるものが日本で普及しない理由は下記の2つがあるのではないだろうか?
1.日本のユーザーがFPSやTPSに代表されるような「WASDで移動しマウスで狙い撃つ」といった
操作法に慣れていない
2.FPS的操作に比べ、クリックゲーは操作性が簡単でカジュアル層には秀逸な操作方法である
北米でも韓国でも中国でもFPSは人気の高いゲームジャンルではあるが日本ではFPSという単語すら聴いたことのないゲームユーザも多い。それだけFPS的操作に親しんでいる層が圧倒的に少ないということだ。日本で商売として成功しているMMORPGでクリックゲーではないものと言えば「FFⅩⅠ」ぐらいではないだろうか?「FFⅩⅠ」には20万人を超えるユーザーが存在するのにエバークエストは鳴かず飛ばずの市場なのである。そんな中「SQUARE ENIX」がFPS操作のMMORPGを作ってくれるということは一般ユーザー層にFPSの操作法を浸透させる大きなキッカケになってくれるのではないだろうか?と繰り返しになるが期待を寄せたのだ。
しかし私の目に映った期待作の世界は町はフィールドは大きなロビーでしかなかった。戦争に行く為、準備を整える場所でしかないのだ。システム的にも国家が分かれている事の利点、RvRの強調、RTS的要素とは?と大きく期待を寄せていたが「ただその要素がある」という事に留まってしまった。戦争中は面白いかもしれないが多くのプレイヤーが戦争する意味を見出せないで居るのだ。私も含めた多くの人が失望を感じ世界から去っていった。その後世界はいくつかの改革を行ったようだがいい結果は耳にすることなく、運営会社が変わるという結果となった。
参加する敷居の高さを指摘されていた同作だけに基本プレイ料金無料により多くの参加者を集める事が出来るかもしれない。RvRにおいてプレイヤーの多さは必須条件である。すでに世界から去った身としては参加する敷居が下がる事はFPS操作を体験してもらえる層が増えることに繋がるので歓迎すべき事と思い再び注目している。
しかし、移管する11月1日まであと1週間ほどしかない今現在も移管後のスケジュールが提示されていないのである。移管後の運営再開の日時すら発表されていないのだ。10月20日に発表された「ファンタジーアース ゼロ」の公式HPに「10月23日クローズドβテスト先行登録開始」と書いてあるが10月23日12:00現在、先行登録開始した様子はない。確かに23:59まで10月23日ではあるがこれでは不安を煽るだけではないだろうか?
私は運営移管により日本にまだ根付いていないFPS操作とRvRを採用している本作のヒットを望んでいる。より多くの人にプレイして貰いたいと思っている。願わくば、初めて口にした果実の味を出荷者の手で落とすような事がないことを祈っている。
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