美術展の蟹族
美術館が好きだ。よほど時間がない時以外は、音声ガイドを利用してじっくり鑑賞する。Eテレの番組“日曜美術館”で予習して行くこともある。企画展は混雑する。入場制限もよく起こっている。気になるのが、《素晴らしい作品の真ん前に横向きに立っている人たち》。その作品を見終え、隣にある次の作品を見るために、既に見終えたとばかりに真ん前の作品にはそっぽを向いて並んで(?)待っている。そこ退いて下さーい!あなたの横顔が作品に被って、あなたを鑑賞せざるを得ないんですけどー。あるいはせめて動きがあるまで真ん前の作品を鑑賞してて下さいよー。壁に並んでいる作品の前を牛歩より遅くじわじわと横に移動する人の列を“蟹族”と勝手に命名した。作品と作品の間隔がもっと空いていたらいいんじゃないか?パーテーションポールで人波を蛇腹の形に誘導してはどうか?などと現実的ではないアイデアを考えては溜息をつくのみ。ヨーロッパの美術館では経験したことがない。我が国特有の現象じゃないかと思っている。いつになったら解消されるのだろう。