左利き同士で話していて、必ず上がる不自由な点は、駅の自動改札とか、ドアノブとか、調理器具のレードルとか。
公共の場所は全部自動ドアにして欲しいし、自動改札は左専用レーンを作って欲しい。
あとね、習字。
わたしは子どもの頃に右に矯正され、その一環として習字を習わされた。
すでに左手で字を書くことになれていたのは、最初は拷問のように感じていたけど、根が真面目なので挫折せずに特待生までのぼり詰めたよ。
小学校を卒業する頃には、もう左手で字が書けなくなってた。
でも、矯正されたことに納得できてなくて(今でも無駄で理不尽に感じている)、娘も左利きなんだけど、矯正せずにいたら、見事に何でも左手でやってる。
わたしも、矯正されなかったらそうなってただろうね。
で、娘は当然、習字も左手で書いてたら、先生に注意されて、わたしが抗議したら、教育委員会に掛け合ってくれたそうだけど、やっぱり習字は左手じゃなきゃダメだと言われたそうで。
義務教育を卒業するまで、習字には苦労させられた可哀想な娘。
全右利きの方に申しあげたい。
あなたが右手で行っているあらゆることを一度でいいから左手でやってみて。
そうすれば、われわれ左利き族の気持ちがわかるから。
でね、自動改札の件なんですけど。
わたし、仕事の都合上、iphone と Android の両方を持っていて、ずっと前から Android にモバイル Suica を入れて使っていたのね。以前は iphone がおサイフケータイ未対応だったから。
キップを入れるにしろ、スマホをかざすにしろ、自動改札は不便だなーと思ってた(左利き全員がそう思っている)。
iphone がおサイフケータイ対応になっても、移動が面倒でそのままにしてたんだけど。
Android 機の電池持ちが悪くなったので、最近機種変して、そのついでにモバイルSuica をiphone に移行したところ、AppleWatch と連携できて、利き腕じゃない右手にはめているので、改札で手首を返すだけで済むようになったの!
バッグからスマホを取り出す必要もなくなった!
この話をこの間友人にしたら、右利きの友人は逆に左手に AppleWatch をはめているので、不自由に感じているという話になり。
やっと、やっと左利きの気持ちをわかってくれたかと、少し溜飲が下がる思いをしたのでした。