先日、大好きなかっこいい北村一輝さんを観に行くために、はるばる神奈川の田舎から、東京の日比谷まで行ってきました。
わたしは北村一輝さんのファンです。
久しぶりの都心は、とても疲れた。
それでも有意義な時間を過ごせたから、都心は日帰りで行けるくらいの、付かず離れずくらいの距離の田舎暮らしが、今のわたしには合っているのかもしれない。
都心で7年くらい生活した後、神奈川の田舎に引っ越してきて約4年になる。
わたしの体はすっかり、田舎仕様になってしまった。
というか、住んでいる時は、それなりに楽しく生きているつもりだったけど、わたしは元々都心暮らしが向いていなかったのだと思う。
離れてから気付いた。
こっちに引っ越してからは、なるべく都心には行きたくないから普段は避けて生活しているけど、久しぶりに頑張った。
電車を乗り継ぎながら、歩き含めて片道2時間ほどの道のり。
あぁ、やっぱり苦手だ、都心、と電車に揺られながら、改めて。
無機質な車内に、忍耐強く、黙って詰め込まれている人々。
ふと目を上げると、見えるのは美容整形や、自己啓発本の広告。
こんなところにいたら、おかしくなる。
確かにわたしはずっと、おかしかった。
都心から離れてみて、自分がおかしくなっていたことに、気付いたから。
そんなことを思いながら、運良く座れた席で文庫本を読みながら、なるべく顔をあげずに過ごし。
ようやく着いた有楽町。
平日の昼だからか、道には財布片手にランチに向かう、たくさんのサラリーマンの群れ。
子供は見当たらない。
一回だけ、ベビーカーをおして歩いている女性を見かけたときそれが、異質なものに見えた。
それくらい、ここは小綺麗な大人だけの群れであふれていた。
高架下の労働者向けの定食屋がたくさん立ち並ぶ道を歩き続けると、ふと、雰囲気が変わる瞬間が。
急に、別世界。
劇場や高級ホテルが立ち並ぶエリア
格差社会を、まじまじと感じた。
高級着物を見に纏いながら歩くご婦人、道端にたくさん佇んでいる黒塗りの高級車。
道には高級店のロゴが、これみよがしにずらりと立ち並んでいる。
ひとブロック前には、戦後からずっと残っているような廃墟のようなお店が並んでいる通りがあるのに。
カオスな街だ。
東京は、たまに来る分には面白い。
そしてようやく、お目当ての劇場に着いた。
舞台の看板を見つけただけで、胸が高鳴る。
来るのは大変だったけど、来てよかった。
まだ舞台は始まっていないけど、すでに心からそう思えた。
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