続けて貼り付け。(さて、前回の証券アナリスト試験概要と1次試験に続き、2次試験とその対策方法についてお話しようと思います。
その前に一つお伝えしようと思います。
現在では1次試験3科目合格者で、職業倫理の研修を修了するとCCMA(検定会員補)として名刺に肩書きを記載することができるようです。
これはあえて、難易度の高い2次試験に挑戦しなくとも、一定の水準のレベルであることを示すために、一種の手段として効果があるといえます。検定会員補になれば会員と同様のサービスを協会から受けることも可能になるため、金融業界以外の受験者の方の中で取得される方々が増えているようです。
それでは、2次試験の概要とあまり情報のない試験対策について紹介しようと思います。
まず、その試験範囲は
1.職業倫理 60点
2.証券分析 210点
3.財務分析 90点
4.市場と経済 60点
と420点満点で上記の配点が一般的であるようです。
この比重をご覧いただければ、一目瞭然であるように証券分析の重要性は明白です。また1次試験ではなかった 職業倫理という科目が追加されました。
そして私の試験対策方法では「1度で合格すること」を目標としているため、
全体の55%の得点をすることを目指してください。420点中230点程になりますね。
ここまでの情報はインターネットの証券アナリストの対策サイト等を見ていれば掲載されている情報だと思います。
よって、実際に数学が苦手で学歴も中堅レベルの私がどうやって、この証券アナリストの2次試験を乗り越えたかを紹介しようと思います。
まずその前に数学に苦手意識を持っている受験者の皆さんへ。
数学は暗記である!
ということをお伝えしたいです。
なぜこんなことが言えるのか?もちろん私は数学が何度も申し上げている通り、大の苦手。連立方程式でするら途中で計算ミスをするレベルです。しかし、数学で大学教授の目指す知人から言われたことなのですが、
結局は数学も『公式とその問題のパターンを数多く覚えているかどうか』ということだそうです。
彼は周りから見れば、数学の天才とずっと言われ続けていましたが、本人からすると公式を完全に暗記して、より多くのパターンを覚えただけと言います。また数学を苦手と思っている人は自ら数学を避ける傾向があるため、そもそも解ける問題にもかかわらず、自分はできないと避ける傾向があると言います。
数学に関する前置きはここまでにし、具体的な勉強方法をお伝えしようと思います。
まず証券アナリスト2次試験を受験するにあたり、一度で合格するための方法を優先順に5点申し上げます。
①必ず専門学校を使う(私はTACを利用)
②職業倫理で可能な限り高得点を取ること
③企業分析から手をつける
④過去問を直近2年分3周する
⑤単語カードを作成する
以上の5点です。
まず、『①必ず専門学校を使う』ですが、一度で確実に合格したければ、必ず専門学校を利用してください。前回のブログでも少し紹介しましたが、中途半端に独学で挑戦して不合格になり1年先延ばしにすることになり後悔するのであれば、専門学校への自己投資を怠らないでください。
どこのスクールも約20万程の費用がかかりますが、1年間先延ばしにすることを考えれば、安いものです。
この考え方ができずに、『俺は独学でやってやる!』というタイプの人に限って一度で合格することができないです。私の周囲の受験者も結局2度目、3度目の試験でようやく合格していました。
私から言わせてみると、
『1年や2年あれば20万円くらい簡単に稼げるでしょ!』という感じです。
とにかく、この忙しい現代を生き抜く中で、『時間』はもっとも大切なのです。
次に『②職業倫理で可能な限り高得点を取ること』ですが、こちらは多くの合格者も紹介しているように、2次試験の合否を分ける大きな点になります。
この職業倫理という科目ですが、ある一定水準の得点ができなければ、足切の対象となります。実際に合格者の多くの方が、職業倫理で得点を稼いでいるようです。
また、なぜ優先順位の2番かというと、やはり対策が非常に容易なのです。ただし、職業倫理の対策は2日前からやれば間に合うという方が多くいらっしゃるようですが、
必ず1か月前には過去問直近2回分を一通り解いてくださ
い!
大抵の場合、この職業倫理の科目の優先順位を後にすることが多いようですが、合格したければ可能な限り早い時期に手を付けてください。
近年では空欄の穴埋め問題が出るため、満点は取れないにしても50点を獲得できれば、残りは360点中180点
取れば、合格に大きく近づくことができます。
次に『③企業分析から手をつける』ですが、これがまたTACではこの企業分析の問題予想がよく当たります。
私も前日にTACの企業分析の直前問題を解きましたが、見事にそのままでました。
過去の傾向も調べたところ、特に企業分析に関して、TACの予想は鋭い目を持っています。
また、この企業分析の分野は、そもそも得点をしやすい、比較的パターン化されて問題が多く出る分野のようです。
営業レバレッジ・財務レバレッジ、エージェンシー問題、IFRSとの相違、ROEの3分解、EVAとNPV、M&A、自社株買い、MM命題などが中心となりますが、暗記に頼れる問題が多く占めているのも特典がしやすい理由です。
決して難易度が高い科目ではないのに加え、勉強したところがピンポイントで出る確率が高い科目であるため、ぜひ優先度を挙げたいところです。
ここまで、3点程説明しましたが2次試験の勉強時間について説明しようと思います。これも証券アナリスト協会での調査による発表でもありますが、やはり400時間が一つの目安でしょう。
私の場合も専門学校の講義の時間を含めて400時間でした。本格的に土日も勉強をし始めたのは1か月前(ゴールデンウィーク)前後でした。