リジッター企画 第十二攻撃「誰がための笛は鳴る」

観終わって先ず思ったのが結局どこを観て欲しかったのかな?
盛り込み過ぎていて全体がフラットになってしまって観てる途中迷子になったような気分。

主役がシリアスな場面で台詞を噛むとかはとりあえず置いとくにしても

歌にダンスと盛り上げの要素からのトリッキーなジョーカー役のマイクパフォーマンス
で楽しくなるのかなと思わせておいて淡々と進んでいく物語。
男役を女性が演る違和感。(過剰なサービス?シーン)
唐突にクライマックスを作って消えていくキャラクター達。
血糊!玩具の銃!そして誰もいないところまで見え過ぎる明るい舞台。
歌に使うハンドマイク。
終盤の踊りと語りの二人。とても良いシーンなのにレイヤーを重ねるのではなくそれぞれステージ端に配置される不思議。
最後の山車かと思う様なセットでの引き回しシーン

全体通しても何故こう言う作りになってしまったのかどんだけ考えても答えが出せなかった。

安っぽい野田地図。
一言で言ってしまうとダサい。
表面的に言葉が流れていくので台詞と一致出来なかった。
目の前にあるものが全てでそれ以上のものが見えてこなかった。



また観に来たいです。面白かった~ などと言いながら
裏では
二回目はもういいかな…よく分からなかった…可愛かったからいいんじゃんと
の声を沢山聞いたのが本当に悔しい。
回を重ねる毎に新たな面白さを発見できるのがリジッター企画だと思っているから…

洒落っ気が効いていて、噛めば噛むほどに味が出て内面をえぐる魔法の言葉を操る中島庸介
人の持つ力。躍動感。優しさ。強さ。弱さ。様々なものを感じさせる彼ならではの身体表現 森脇洋平
小さい体に凄まじき熱量。爆発力。猪突猛進 真嶋一歌
全てを包み込む母のような包容力 馬渕史香
一人ひとりが本当に素敵なのだ。なのに…

悔しい。