僕にとってこれはSFではない、というよりフィクションですらない、そう思える作品。
この小説を読んで“怖い”と感じる人が多いようだがそれはやがて来る未来を想像するからかもしれない
しかし僕にとってはこの作品世界は日常とさえ言える。
物心ついた頃から感じていた想い・違和感。
先回りされ安全な道を用意されあらかじめ用意されたメニューからしか選べない世界。
それはすべて優しさからくる思いやり。
誰もが“よかれと思ってすること”。
受け手はそれが善意だと理解しながら出てくる感情は苦痛。
苦痛なのに苦痛とは言えない苦痛。
言ってはいけない空気・システム。
そしてそれを破る瞬間の快感。
実は医療・介護・福祉関係の人に読んでほしい一冊。

ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)/伊藤 計劃

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昔からSFの題材として介護・障害者・病などは取り上げられていたけど数年前からはバーチャルリアリティやロボット技術の発達とともに特に目立ち始めてきた感じがする。ジャンルとして“障害者SF”なんてのができるかも。この号にもそういう作品がならんでるけどSFを書くための素材としての介護・障害者・病を使っている作品と、介護・障害者・病を書くためのベースとしてSFを使っている作品があって興味深い。しかし障害者をステロタイプでなくまたご都合主義的に使わないように心遣いが感じられるのは好感が持てる。
あとあきらかに天皇制を意識した作品もあったね。
これが“今の日本SF”ということなのかもしれない。

S-Fマガジン 2010年 02月号 [雑誌]/著者不明

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二日で読み終えた短編集。
グロい、エロい(^^;)
どっちも好きだがグロよりエロの方がより自分の好みなのかとあらためて気づいたり( ̄ー ̄;
でも一番のお気に入りは最後に収められている“猿はあけぼの”。軽くウルったよ(*゚ー゚*)

猿駅/初恋 (想像力の文学)/田中 哲弥

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