GWもあっという間に過ぎ去り5月の半ばを迎えます。

時代劇ワークショップ第二部「メーキャップ編」が近づいて参りました。

今回参加の多くの方は、時代劇のメーキャップについて、化粧道具や化粧品についてよくご存じないと思いますので、必要なものなどについて書いて見ようと思います。

 

今回は、普段私が使っている化粧道具をご紹介するのですが、化粧品について言えば、これが絶対と言うことではなく、参考程度にお考え頂ければと思います。

要は、手早く綺麗に造れればよいわけですので。

 

では化粧していく順番にご紹介します。

 

ニベア(青代用)の左下にあるのが化粧下地の鬢付油です。

時代劇は水化粧(水で化粧顔料を溶いたものを塗って化粧する)が主体ですので、肌に塗ったこの下地に水で溶いた顔料がくっつく訳です。

従って、下地が綺麗に均一に出来ていないと、ムラムラの顔になってしまいます。

鬢付油は植物から産生されたもので肌にも優しいです。

鬢付油を使わず、直接ドーランやファンデーションを塗って下地にする方もいます。

 

立役用の羽二重です。(四つ手または丸羽二重などという)

手前は羽二重に使う鬢付油です。羽二重に染み込ませて使うものと手(黒い紐部分)に塗って接着剤代わりに使うもの。用途で硬さが違います。

羽二重右は青代(月代となる部分)付。左は総髪用です。

今回、皆さんに羽二重を用意して頂こうと思いご案内はしたのですが、市販の値段が信じられない位高いのです!

私は、10代で初めて羽二重を買ったのですが、当時1,500円位でした。

あとにも先にも買ったのはこれ1回のみであとは先輩に教わって自分で縫っていました。

今回、市販品があまりにも高いので、羽二重地を購入し、手になる部分も生地から切り出して作りました。女性用の紫色羽二重も同様です。

手間は掛かりますが、これなら半額くらいで出来るのです。

生地を切る

原反から切り出した手の部分。

女性用も切り出す

さあ、羽二重の次は地塗り。

地塗り用の刷毛各種。スポンジは地塗りの際、水分を吸い取って、顔料を定着させるためのもの。

 

地塗りに使う練白粉、とのこ3色、墨

これらを混ぜて色を作ります

地塗りが出来たら一番上の写真にあるパウダーを打って地塗りを完成させます。

 

羽二重の色合わせ用のドーランや眉墨、紅などなど。これらで眉や口紅を引きます。

青いのは青代用のドーラン。これでは青すぎるので色を混ぜて作ります。

他にも眉用の筆、口紅用の筆、頬紅用のブラシ他、アイライナーなども適宜使いますが、今回は、掲載していないものもあります。

上記全部が必要ではありません。私は地塗りはとのこですが、パンケーキを刷毛で溶いて使ってもいいです。

羽二重は必須ですが、あとは工夫次第でどうにでもなります

が、ワークショップ参加の皆様には出来るだけ基本的方法を学んで頂きたいのです。

他にもご紹介するものがたくさんありますが、今回まずはこのくらいで!