年の瀬、明日からの三連休があけたら
一気に今年もフィニッシュです。
今更一年が早いだとか言うつもりはないですが
今年の総括なんかをしていると
やはり感じる事はある。
ピートタウンジェントの自伝にもありました
時代感覚。
これはミュージシャンだけでなく
あらゆるクリエイティブに関わる人が意識していなければならない事。
世間では第四次産業革命などと新興の技術革新に関していろいろと言われていますが、実際のところは世界的に見ても画期的、革新的な技術の進歩がありながら、ふと見渡してみると我々の生活が革新的に変わった訳ではない。
この驚く程の技術進化による恩恵が生活を楽にしているかと言えばそんな事はない。
格差は広がり、ご飯を食べていない子どもたちや保育園の数は足らず、景気が回復していると政府は言っても収入は減る一方。年金を含めた老後問題は一向に棚上げされ、来年から消費税増税が決まっている、、、。
あ、少し脱線してしまいました。
時代の話し。
ピートタウンジェントは1980年代のテクノブームの時、自分の父親たちが使っていたクラリネットが時代に流され、かわりにギターが台頭して来た様に、ギターもコンピューターに取って代わるのではないかと思ったそうです。
ピートが偉いなぁと思ったのは、その時代に反応してコンピュータを導入し、名曲を生み出した事。
その後もレコーディングシステムや執筆活動にもパソコンを使って、難なく時代に反応した事。
当時、僕の音楽仲間で後に有名になるベーシストが(ザ・フーはテクノに走って、もう終わりだ)と言いましたが、僕はテクノポップも嫌いではなかった事もあって同調はしませんでした。
そんな僕が、これほど時代革新の流れの中で生きていながらずっと変わらないシンプルな音楽にしがみついているのは何故かと言えば、ライフワークとして音楽を辞めずにおこうと決めた時、誰にも縛られない、誰にも邪魔されない、自分にしか出せない唯一の音楽をやり続けようと思ったからです。
つまりは僕自身、シンプルな音楽をやり続けたいと言う事と、これが僕のやりたい音楽だと言う覚悟です。
時代が変わって、流行が変わろうとも、僕はこれが一番良いと、カッコいいと思って続けています。
70歳でも続けている事が出来たら、その時にはより多くの人にもわかってもらえるかも知れないでしょう。
多分。