愛国ソング | mizuochi understanding

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ロックンロールバンドのブログです。

こんにちは。

先日、毎日新聞の夕刊でこんな記事を読みました。

〜愛国ソング、謝罪は必要?ロックバンド、「軍歌みたい」批判受け~

簡単に要約すると人気ロックバンド、RADWIMPSの「HINOMARU」という曲が軍歌のようだと指摘されて
本人がツイッターで謝罪するという事があり、それを音楽関係者がどう見るかと言う内容でした。
僕はそれを読んで、なんだかキナ臭いイヤな気分になり、少し前に人気デュオ・ゆずが発表した愛国ソング「ガイコクジンノトモダチ」を思い出しました。

RADWIMPSは映画「君の名は」のサウンドトラックを担当し、「前前前世」のヒットから一躍国民的ロックバンドとなりました。
曲を書いた野田洋次郎という人なりを詳しくは知りませんが、「HINOMARU」の歌詞を読みました。
(風にたなびくあの旗に古よりはためく旗に)で始まるこの歌は(気高きこの御国の御霊さぁいざゆかん日出づる国の 御名の下に)と続き、(僕らの燃ゆる御霊は挫けなどしない)
(たとえこの身が滅ぶとて幾々千代に さぁ咲き誇れ)とあります。

新聞の記事はこの曲が愛国ソングかどうかという点ではなく、作った本人が批判されて謝罪するという事に音楽関係者がどう感じたかが記事になっていましたが、
僕は若いロックバンドがこんな事になっている今を恐ろしく感じました。


ゆずの「ガイコクジンノトモダチ」は作者の北川悠仁の母が新興宗教「かむながらのみち」の教主。「かむながらのみち」は右翼団体の日本会議に参加する解脱会からの流れで、
天照大御神を祀る国粋主義的な傾向がある団体だけに、ある意味本音が出た感はあります。また本人も頻繁に靖国神社へ参拝しており、それがどういった意味を持つかは解かっていての行動からも自分の思想を歌にした、と言う事と理解しても不思議ではない。
しかし僕が懸念するのは、本人の意思により作品として世に出すならば、それは自由である。
問題はそう言った右傾向、と言うか安倍政権寄りの思想を示す事で得る風潮に乗ったのではないかという事。
今、テレビやマスコミ、その他のメディアでは体制批判をする者ははじき出され、政府に迎合する者は優遇されています。
つまり本来ミュージシャンやコメディアンは批判する側にいた筈がそうでなくなってしまっている現状。
ましてやロックとは反体制の象徴であり、反逆から生まれるエネルギーがロックを生み出したとさえ僕は思っていたのに、今は違う様になっている風潮。

 

先日にワタナベマモルさんとその辺について話した内容がまさにそんな話題だっただけに、記事を読んで、彼らの作品を読んで嫌悪感を抱いたのは事実です。
彼らが本当はあまり深く考えていなくて、イイカッコして書いたならまだ笑える話しだが、それでもそんな風潮は面白くはないと思いました。

 

ファンの方は何言ってんだと思うかも知れませんが、

ファンの方こそ、この辺を少し考えてもらえたらと思います。

 

 

グングングンカ、アイアイアイコク。

ワラエナイ。