今日は1冊の本を紹介します。
本とは言って絵本です。
絵本は絵本でも子ども向けに書かれたものではありません。

島 よくある物語 アルミン・クレーダー
あらすじ
ある朝、島民たちが浜に出てみると、男がひとり流れ着いていた。
自分たちと似ても似つかない男は裸だった。
受け入れることにしたと島民たちだが、誰も打ち解けようとはせず、
仕事を与える者もいなかった。
反対する者もいたが
やがて、男の存在自体に不安を感じるようになった島民たちは男を隔離してしまう。
やがて、、、、。
衝撃の問題作!あなたならどうしますか?とカバーに書かれています。
「異なるもの」を排除しようとする人間の習性を見事に描ききった、ドイツの話題作。とあります。
我々日本人は海に囲まれた島の国です。
ヨーロッパで問題となっている難民問題はニュースでは知っていても
実感としては身近でないだけに「大変だなぁ~」という印象
それ自体も問題ですが、実はこの絵本、それだけの為に書かれたものではないと思えました。
この国は長く諸外国との交流を断絶していた歴史もあって
海外との交流は非常に苦手、慣れていない。
さらに閉鎖的島国根性から、違った者を受け入れる事自体に嫌悪感がある。
一部の方たちは、違った者は排除すべしと明言して運動されている。
違った考えの者は矯正すべしともうたっている人もある。
さらにその人達は大きな力も持っている。
この国が間違った方向へ加速しつつある現状
僕はこの絵本を読んで、尚更恐怖をおぼえました。
何も考えず、フラフラと流されるようにしていると
とんでもない事になってしまいますよと
言いたくなってこの本を紹介しました。
機会があれば、手に取って読んで見て下さい。