10月になり、最近、ブルースばかり聞いています。
この歳になって、ようやくマディウォーターズのスゴさが身に沁みます。
さて、今回は久々の「ロックのことば」
あ、ロック、じゃないか、ブルース?
でもいいじゃないですか、この曲ならロックに大いに影響を与えていますよ!
Messin' With The Kid
Buddy Guy & Junior Wells

Play The Blues (1972年)
このアルバム、凄く良いですよ。
ブルースなのに、めっちゃ弾んでいます。リズムが。
4ビートシャッフルの弾みじゃなくて、ファンキー系ですよ、もはや。
あ、アルバムの紹介じゃないですね、、。
Messin' With The Kid
What's this I hear
There's a whole lotta talk
The people say you try to quit the kid
Hey yeah
Tell me what you did
You can call it what you want
But I call it messin' with the kid
Now the kid plays harp
And harp don't pay
I say what I mean, I mean what I say
Well tell me you love me
You tell me a lie
But I know I love ya baby
'til the day I die
Gonna take the kid's car
Drive around town
Tell everybody trying to put him down
Hey yeah
Tell me what you did
You can call it what you want
I call it messin' with the kid
小僧のしわざ
聞いたぜ、皆の言うには
お前はあのガキを逃がそうとしている
ヘイヘイ
お前のやったことを言えよ
何と呼ぼうとかまわないが
俺に言わせりゃあのガキのしわざ
ガキがハープを吹くが
ハープは稼ぎにならない
俺は本気で話しているんだ
俺を好きだと言えよ
嘘をついていいから
俺が死ぬまでお前を好きだと
知っているだろう
ガキのクルマに乗って
街を走ってみたら
皆がひきずりおろそうとするぜ
ヘイヘイ
お前のやったことを言えよ
何と呼ぼうとかまわないが
俺に言わせりゃあのガキのしわざだ
この曲、実は初めて聞いたのはルー・ルイスでした。
思いっきり弾けて角が立って、スゲエグルーブ感でした。
オリジナルを聞いて、大概は(ああ、なるほどね~)って、感じになるんですが
これは違った、、、。バディガイ&ジュニアウェルズ、この2人、まさに最強コンビ。
延々と続くゆったりめのシャッフルのブルースもイイですが
こんな揺れのある横ノリ、それもそれなりにスピーディで、鋭角!
詩としては、何やら意味深な所が随所で、
特にタイトルのmessin' with the kid が引っかかりました。
mess はめちゃくちゃとか言う意味ですが、ブルースではmess around 誰々で
相手が女性だったら関係するとか、やっちゃうみたいな意味です。
with the kid なんで、ガキが絡む、とか、関係する、つまりしわざって感じみたいです。
ブルースの詞もカッコイイ!英語がちょっと難しいですけど。