とうとう今回で最終回を迎えますオグデンズ。
今までもロックオペラに関してはThe Whoなど取り上げて来ました
でも、やはりこのアルバムが僕にとってはナンバー1。
その魅力についてまとめたいと思います。

・トータルアルバムとしての完成度
まずはアルバムのトータル性。
CDでは分かりませんが、レコード時代のA面B面の構成。
はじめはA面はB面と無関係なシングル集的構成と思われがちですが
何度も聞くうちに、このA面がB面を引っ張っている事を感じて貰えると思います。
1曲目のインスト・Ogden's Nut Gone Flakeから6曲目のLazy Sundayまでには
ストーリーこそ重なっていませんが、ロンドン・イーストエンドにおける現状と
当時を彩るサイケデリックな雰囲気。
この世界観を匂わせつつB面に入るという構成づくり自体が既にハピネススタンの
術中にハメているとも言えない程の雰囲気づくりです。
かと言いながら、決してそれぞれが適当な曲どころか、それぞれが圧巻の出来映え。
アルバム発表前にシングル発売していたLazy Sunday/After Glowなんかその代表で
両A面と言うか、この2曲のカップリングなんて奇跡の様なレベル。
そんな、一見関係の無さそうなA面からナレーション入りのB面に入り
非常に楽し気かつファンタジックなストーリーのB面。
1枚を通してのトータル性は他のアーティストのアルバムよりも高いレベルだと思います。
・スモールフェイセスの最高アルバム
もう一つ言える事は、このバンド、このメンバーにおける頂点を迎えた時期の
アルバムだと言う事。
マリオット/レーンのソングライティングコンビのバランス。
各曲の紹介で(これはマリオットの~)(ロニーの~)と書きましたが
まさしくお互いの培った力量を非常に良いバランスで仕上げています。
演奏においてもマリオットのギターは、ピートタウンゼントの影響からそれまで以上に力量を増し、
前面に出しながら安定したロニーのベースはうねり、かわし、変幻自在に隙間を埋め、
イアンマクレガンは当時のハモンドとしてセンスの良さに磨きをかけ
ドラムのケニージョーンズは自分なりのスタイルを極めてドカドカ叩いています。
ティーンエイジャーにキャーキャー言われるアイドルバンドから3枚目のアルバムで
セルフプロデュースによる脱脚をはかり、見事にこのアルバムで昇華したと言える
頂点だと思います。
頂点にたどり着くと、後は下る事が待っています。
非常に残念ながら、まずスティーブマリオットが脱退し、
ロッドスチュワート、ロンウッドが加入してフェイセスとなるのは皆さんご存知の通りですが
この4人で辿り着いたスモールフェイセスとしてのアーティスト性は
1枚目、2枚目で終わっていたらただのアイドルバンドとなっていたものを
見事にロックの歴史に足跡を刻み付けた1枚だった。
そして、その1枚は奇跡的な仕上がり感では全くなく、出来上がるべくして完成した
実力の証明であり、この1枚があったからこそ、それぞれのメンバーに自信が生まれ
その後の活動に踏み出せたと思います。
その将来は非常にアンラッキーなモノだったとしても、、、。
10回に渡り連載しましたOgden's Nut Gone Flake 。
今回で終わりますが、長きに渡ってご愛読ありがとうございました。
この特集をバンドを脱退したギターのヤマちゃんに捧げます。
また次回からは通常のブログを書いて行きます。よろしくお願いします!
ドラムのケニージョーンズは自分なりのスタイルを極めてドカドカ叩いています。
ティーンエイジャーにキャーキャー言われるアイドルバンドから3枚目のアルバムで
セルフプロデュースによる脱脚をはかり、見事にこのアルバムで昇華したと言える
頂点だと思います。
頂点にたどり着くと、後は下る事が待っています。
非常に残念ながら、まずスティーブマリオットが脱退し、
ロッドスチュワート、ロンウッドが加入してフェイセスとなるのは皆さんご存知の通りですが
この4人で辿り着いたスモールフェイセスとしてのアーティスト性は
1枚目、2枚目で終わっていたらただのアイドルバンドとなっていたものを
見事にロックの歴史に足跡を刻み付けた1枚だった。
そして、その1枚は奇跡的な仕上がり感では全くなく、出来上がるべくして完成した
実力の証明であり、この1枚があったからこそ、それぞれのメンバーに自信が生まれ
その後の活動に踏み出せたと思います。
その将来は非常にアンラッキーなモノだったとしても、、、。
10回に渡り連載しましたOgden's Nut Gone Flake 。
今回で終わりますが、長きに渡ってご愛読ありがとうございました。
この特集をバンドを脱退したギターのヤマちゃんに捧げます。
また次回からは通常のブログを書いて行きます。よろしくお願いします!