前回で終わったはずのこのコーナー。
どっこい、続きがあったんですね、、、。
今回ご紹介するのは
Dr.Feelgoodというバンドが
オリジナルメンバーが誰もいなくても続くという
摩訶不思議のスタートです。
Dr.Feelgood⑳

オンザロードアゲイン
1996年
タイトルからお分かりの通り
フィールグッズの復活です。
前回でご紹介したリーブリローの他界から2年半。
バンドは終わったとみんなが思っていた所
ドラムのケビンモリスが先頭にたって、バンドの復活を計画。
一番の問題であったボーカリストにピートケイジなる人物を発掘。
そこそこにR&Bの歌えるシンガーで、尚且つブルースハープは
リーにも負けない腕を持っています。
このピートケイジという男、年齢はリーブリローより6歳も上で
ジェットハリスなるミュージシャンのシングルなどでの活動をはじめ
イギリスのR&B業界ではそこそこのキャリアではあったものの
表だって有名だったわけではなく、今回のオーディションで
歌い込んだような声質(いわゆるダミ声)やブルースハープの
腕前が決定打となって採用となったようです。
実は、後々に元フィールグッズの2代目ギタリスト
ジッピーメイヨと親交が深く、2013年の来日時にも
現行のオリジナルメンバーが誰もいないドクターフィールグッドに
対抗して、こっちがホンモノだと言う理由から「リアルグッズ」なる
バンドのボーカルとして参加しています。
ギターのジッピー、ベースはスパーコ、ドラムはビッグフィギャーと
すべて往年のメンバーで形成された来日公演でしたが
一番足を引っ張っていたのはピートケイジでした。
(正直な所、ドラムもかなり厳しかった、、、。)
僕は東京のみの公演という事で、宿泊まで押さえて観に行きましたが
ボーカルは苦しかった、、、、。67歳のピートケイジに
リーの面影を追いかけたのが無理だったのか、
僕の思い入れが強すぎたんでしょうけど
しかしこの時のブルースハープはかなりの腕前でした。
ジッピーのギター、スパーコのベースと年期のある演奏には違いない
リアルなブリティッシュR&Bでした。
アルバム自体はリーの事を抜きにしたら楽しめるモノですが
全12曲、これが大ヒットするとは思えず、悲しいかな
ピートのボーカルもこの1枚で自然消滅してしまいます。
オリジナルメンバーが誰もいない、名前を引き継いだドクターフィールグッド。
他でも類を見ない活動がこの後も続くスタートです。
いろんな活動の仕方があるものですね。
僕には想像できません、、、。