The Jam の第7回、ラストシングルの話しです。

1982年12月
ジャムは解散宣言をした後すぐ発表されたシングルです。
オリジナルアルバムには収録されていません。
予想通りチャート初登場1位を記録しました。
すでにこの頃、イギリスでの人気は絶大なもので
その影響力はいまだに衰える事無く続いています。
♪Come on boy, come on girl
Succumb to the beat surrender~
ポールウェラーはジャムというバンドが何たるかを
間違いなく把握していました。
このシングル発表の後、
年末のブライトンでのライブで活動の幕を閉じます。
、、、、、、。
ブライトンで。
ラストライブ。
確信犯です。
全くを持って、ポールウェラーという男は許し難い犯罪者です。
ファンがどれ程悲しむか、、、。
その悲しみを踏みにじりながらも最高のイイカッコで先に進みます。
捨て去った過去のイメージも生き続ける事を分かりつつ
新しい提案も受け入れられる予想もしつつ
驚く程シャープに、スタイリッシュに、
時代の象徴として英国に君臨しつづけます。

これ程に憎らしく、カッコイイ奴はそう出てこないでしょう。
ただ、彼が思いのほか運動神経は鈍く、走るのが遅く、ロンドンバスに乗り損ねて
骨折した事などは広まる事無く
年齢を重ね
老年に足を踏み込んだ今でも
憧れのまなざしで見られる存在としてあり続ける地盤は
この、ジャムの解散時から計画されていたと僕は思います。
The Jamに関するシリーズ、
最終回は最後のまとめを書いてみたいと思います。