こんにちは。
またまた昔話しです。
今から25年ほど前、FM大阪で「It'S たまご」という
デビュー前のバンド紹介番組がありました。
タイトルが表すように「たまご」の状態のバンドを紹介する訳で
DJ は兵頭ゆきさん、ゆきねぇが担当されていました。
その頃の僕は、広告業界へ潜り込み為に広告と名がつきゃどこでも良いだろうと
求人広告の会社に入ったは良かったのですが、毎月の売り上げ報告時に
国歌斉唱するのがイヤで辞めちゃいました。
国歌斉唱するのがイヤで辞めちゃいました。
その後、生協の物流センターで準職員となり働いていた頃です。
その求人広告の会社にいた頃知り合ったデザイナーの先輩にバンドをされている方がいて
「君もバンドやっているのか」と意気投合して、「こんな番組応募してみたら?」と
教えてもらったのがきっかけです。
なんでもFM大阪でオンエアするというだけでなく、出演が決まったら
提供されている音響関係の専門学校でレコーディング出来ると言うメリットがありました。
それも当時は関西で随一と自慢されていた1億円のシステムを使ってとの事で
それなら応募しよう!と意気込んで出しました。
紹介してくれた先輩にマトモなデモテープの手持ちがないですと相談すると
一回聞かせてくれと言うので、スタジオで一発録りしたテープを聞かせ
「おお、悪くないじゃん。ビートルズみたいやね」と言われて僕はあまり嬉しくなかったのですが
その音質の悪いデモテープを送りました。
「出演が決まったらゆきねぇと喋らなアカンぞ。
ま、ミズオチ君は誰と喋っても上がったりせえへんやろうけど!」
結果が出るのにしばらく経って、無理かな?と思っていた矢先の合格となり
詳しい書類を作成しました。
(とうとうラジオ出演か、メンバーみんな行くんかな?)そんな疑問と同時に
紹介してくれた先輩へお礼を兼ねた連絡をしました。
「出演するのは一人やで、有名なプロでもあるまいし、、、。」そう聞いて
(何喋ったろ?)と、既にワクワクしながら策を練っていました。
事前提出書類にはバンドプロフィールや結成のきっかけ、エピソードなど書く項目があり
(どうせ俺が喋ったらええし、、。)と、適当に書きました。
メンバーに詳細を伝え、レコーディングの日取りを伝えると
どれくらいで終わるんかな?と聞いてくるので確認すると
1日中かかるらしいと言う事でした。
本格的なレコーディングを経験した事のない僕は正直、驚きました。
しかし、1億円のレコーディングシステムを使って僕らの曲を録音できるなんて
これはラッキー、これを機会に一気に昇って行けるかも!と、思った僕はメンバーに伝えました。
(プロのレコーディングでは時間掛かるの当たり前やで、、、。)と
さも知った様な口調で言いました。
今、考えると、こんな僕の態度にドラムは腹を立てていたのでしょう
(お前も初めてやんけ、知った様な事言うな!)と、思っていた様な気がします。
どちらにしてもバンドにとってチャンスはチャンス。
事務局の担当と調整して、大阪市のスタジオに朝9時(!)入りを指示されました。
(朝9時に来いって事は8時までの電車乗らなアカンやん!)と思いましたが
(それなら早めに終わるかな?)とのんびり構えて、
その頃すぐに腹を立てていた僕も、怒りどころか知らない世界はそんなものかなと
ああ、そうですか、知っていますよ、みたいな態度で返事をして
メンバーには(ぜったい遅れんな!)と念押しして、
みんなワクワクドキドキで当日を迎えました。
正直、眠い目をこすってスタジオに入った僕らが最初に驚いたのは
朝9時からスタジオはスタッフさんが勢ぞろいしていて、みんな驚くほどテンションが高かった事。
「おはようございます!制作の○○です!」「おはようございます!FM大阪の△△です!」
、、、、、、、、。
正直、誰が誰で、何をする人か、誰の指示で動くのかも全く見当が付きませんでした。
(つづく)