もう雪が降った所も多いんじゃないですか?
例年にない豪雪記録なんてニュースも聞きますが
僕の住む大阪は、大概ですが毎年1回積もります。
なぜか1回。
不思議ですが、この1回の積雪に
毎回アホみたいに喜んで雪だるまを作る僕は
雪国の人には信じられないでしょう、、、。
さて、少し前にバンドのプロトタイプは3っつあって、ラモーンズを紹介したと思いますが
今日はCCRついて書きます。
CCR
クリーデンスクリアウォーターリバイバル

実質活動がわずか4年の間に全米を代表する功績を遺したバンド。
作詞、作曲、編曲、リードギター、そしてボーカルとほぼ全権を掌握していたのが
ジョンフォガティ。
わずか4年で解散に至ったのは、彼がひとりでやり過ぎていた事から
それまでバンドマネージメントを担当していた兄のトムが脱退し
他のメンバーからの不満から変に気を使ったのか、みんなが平等に曲を提供し
各自がリードボーカルを取るといったアルバムを発表して、案の定解散へとなった訳ですが
それも彼の優れた才能を持ってしてそうならざるを得なかった訳ですが
リーダーたる中心人物が方向性を見誤った例だと思っています。
ただ、CCRの活動を簡単に追いかけると
デビューからのブルース系からスワンプ系ロック、南部土着のフォーク・カントリーで
大成功を収めた訳ですが、そのサウンドを分析すると実にナチュラルな事が聞き取れます。
僕がバンドのプロトタイプとして選んだ理由は、そのサウンドにあります。
2本のギター、ベースとドラム、ボーカル。
余計な音はほとんど聞かれず、レコーディングにも意味のないエフェクトなど
ほとんどありません。
リバーブやエコーも必要以上の掛け方ではなく、スタジオの空気感が感じられる程です。
そこで一番このバンドの魅力が現れているのが
楽器間のバランスとタイム感。
つまり、すべてのバンドの基礎の基礎ですが
バンドのアンサンブルとグルーブ感です。
ドラムのナマ音に近いビート感に輪郭の分かりやすいナチュラルな低音のベース。
この2つの絡みがこのバンドの最大の、影の魅力だと感じています。
もちろん、このベーシックの上にジョンフォガティのギターとボーカルが
似合いすぎる程乗っかってCCRのサウンドになる訳ですが
すべてはこのバンドアンサンブル。
複雑なデジタル系のエフェクトを駆使して、元の音さえ分からない程
加工するレコーディングや、プレーヤーの技量さえも超えてしまう様なエフェクターを
使って何をやっているのかさえ分かりにくい音にしてしまった人もいますが
それは僕の考えるバンドとは違って、バンドって、もっと人間がやるモノという
感覚を大切にしたいと思っています。
機械で作ったハイテクサウンドも凄いとは思いますが
人間が醸し出すエネルギーとは比較にならない。
例えばボストンのトムシュルツの様にテクノロジーを駆使しつつ
デジタルに頼らない天才も稀にいますが、これは例外として
CCRの魅力の根源となっているのは間違いないです。
また、CCRは他のバンドにカバーされるナンバー1だと以前に書きましたが
他のバンドがカバーしたくなる理由を考えた時、複雑な機械仕掛けの
サウンドをカバーしようと思うよりは、より原型近く、自分達のサウンドを
リスタートさせる、もしくは基本に帰るというような気持ちが多かれ少なかれ
働いているのではないかと言う気がします。

僕らも「雨を見たかい」「フールストップザレイン」「トラベリンバンド」など
カバーしましたが、その時、バンドの基礎に帰ろうというような気持ちが
働いていたことを思い出しました。
やっぱり、バンドは人です。
そう思います。