Best Player Bass11 Ronnie Lane | mizuochi understanding

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ロックンロールバンドのブログです。

こんにちは。

Best Playerのコーナー、

ベースでこの人を書こう、書こうと思いつつ

今になってしまいました。

取り上げなかった理由は好き・嫌いではなく

彼の人生最期の時が悲しくて書けませんでした。


Best Player Bass 11
Ronnie Lane



ロニーレイン
僕のアイドル、スモールフェイセスのベース。
作曲、ボーカル、アレンジとセンスの良さは定評があります。

スモールフェイセスでイギリスのアイドル・モッドとして人気を博し
キャーキャー言われる事に多少は反応しつつも
自身の目指す音楽には固い信条があったようです。
フェイセズを事実上脱退した理由ともなるところですが
彼自身は実にのどかな、牧歌的フォークを好んで作っていました。

スモールフェイセスでモッドなR&Bを演奏し
フェイセズで更にハードな路線へと移行する時に
自分のやるべき志向との違いを感じたのでしょう。

自身が作ったスリムチャンスというバンドは
まさに牧歌的フォークです。
でも、アメリカの民謡とは違い、そこはセンス良い英国人のそれで
ニックロウのブリンズリーシュウォーツより、更にのんびりしたモノです。

ただ、本人は全く商売には疎く
広告さえ打たず、クライアントも持たず
サーカスとツアーしたり、自身の移動式スタジオで国中を廻ったり
何というか、売れたいとか、そんなのは関係なかったようです。




さて、ことベースの腕前はと言うと
僕は一時期、ベースを担当しなければならなかった時
ロニーのベースを手本としました。
ロニーの奏でるベースラインは、テクニックがどうとかはないのですが
ポイントをついていて、実にカッコ良く聞こえる。
モッズのベースがまず初めに何をする?となった時
ロニーのコピーを是非ともおススメ致します。
つまり、簡単に書けばビートの効いた、無駄のないヨコ揺れの、ちょっとだけ黒っぽいベース。
そんな感じですか。
僕は実に好きです。

1977年に多発性脳脊髄硬化症と診断され、20年間少しづつ動けなくなる
病気と闘いながらも音楽には真正面から取り組み、わずか51歳でこの世を去ってしまいます。

非常に不幸な晩年ですが、病気発覚後もあらゆるミュージシャン、
ロッドやロンウッド、ピートタウンジェントが手を差し伸べました。

多くの人に愛され、静かな眠りについたロニー。
今、もし生きていても、きっと儲からないツアーを組んで
移動式スタジオでフォーキーなゴキゲンミュージックを作っているのでしょう、、、。