My favorite 98 「やられた感」ザ・コレクターズ | mizuochi understanding

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ロックンロールバンドのブログです。

こんにちは。

とうとうこのコーナーも今回を入れて後3回。

前回、ブルーハーツのデビューに衝撃を受けて

自分たちにはもう出て行く場所がないんじゃないか?

そんな思いを持ったのは

このバンドのデビューも大きく関わっています。


My favorite 98
ザ・コレクターズ



1987年テイチクのレーベルBAIDISからメジャーアルバムデビュー。
今では日本のモッズを語る上で不可欠な存在と言える程で
同じスタイル、スタンスで定期的に活動を継続しているバンド。

僕が彼らを知ったのは、1986年に東京進出として新宿・JAMで
少しづつアンダーグラウンドで盛り上がりを見せていたモッズのイベントがあり
後にモッズメーデーとなるライブでの事。
3つのバンドが出演する中、大阪からのゲストという事でのステージでした。
黒○マ○ブ氏の主催という事で、東京のモッズが集まっていました。
(このステージの様子はまた別の機会に書くとして、、)
僕らは大阪と言っても、中心街から離れた南の河内モン。
新宿のモッズ連中とは毛色が確実に違っていて
自分たちのダサさは承知の上で演奏しつつ、確実に壁がありましたが
黒○氏と僅かな会話の中から(バイクのかとうくん)というキーワードが頻繁に出て来ました。

(バイク屋さん?)

くらいに思っていたのですが、どうやらバイクというバンドがいるらしく
これがこの後すぐ、コレクターズとなってインディーズでアルバムを出します。
早速手に入れて聞きました。

驚きました。

正直な感想として
(イイ曲)
(イイセンス)
何よりも、
(メッチャ、歌、上手い、、、!)
でした。

そうしているうちに彼らが大阪へ来るとの情報を聞き
大阪・キャンディーホールでのモッズイベントに行きました。

デビュー前のコレクターズ、大阪は初めての登場ですが
その演奏力と歌唱力はかなりなモノでした。
(このステージで、僕はマイクを奪うという暴挙に出るのですが、それはさて置き)

その後すぐにメジャーアルバムが出ます。

1枚目からほぼライブでのアレンジ通り、あまりメジャーレーベルに
イジラレる事もなく、レベルの高いファーストLPでした。

何度も何度も聞き返し、その度に、そばにいる人に
「これは、俺がやろうとしたテやねん!」みたいな
泣き言なのかボヤキなのか、所謂負け犬のなんとかをつぶやき
情けない思いをしていました。

その後、コレクターズはモッズというスタイルと
流行をメジャーにしつつ、テレビやマスコミ、最近はアニメの主題歌など
幅広く、かつコンスタントに活動を続けています。

今、思うと、思いついたのは同じだとしても
何年も継続して、同じクオリティーで作品を作り続ける事が出来るのがプロであって
そういった意味でも、コレクターズはプロでした。