愛犬ボノが狂犬病注射を打ちました。
あいつは病院がよほど怖いらしく
診察台に乗った瞬間からブルブル震えだし
恐怖で固まってしまいます。
ひどい時は帰ってからも思い出しビビりが続いて
その日のごはんを食べない時もあるくらいです。
そこは僕と似ていないなぁ、、、、。
バンドの思い出 39
キャッチフレーズ
バンドでライブハウスに出演した時に
スタッフの方から褒めてもらったりすると
スゴイ嬉しかったりします。

バンドをやっている奴らは
大概自信過剰な人がほとんどで
逆に自信のない人はライブハウスに何度も出演したりしません。
しかしその自信の裏付けなどは何もなく
ふとした時に
(俺らはもうアカンのちゃうか)とか
(誰も聞いてくれてないやん)とか
考え出すと、それは深い、深~い穴に落ちたりするものですから
その穴から這い上がれず辞めてしまったり
その穴から横穴を掘ったり
2度と穴に落ちない為に逃げ出す人がいるのです。
当然、お客さんが毎回満員でキャーキャー言われてるような人は
そんな事も考えないでしょうけど
バンドメンバーより人数の少ないステージが続いたり
ブッキングで対バン(ライブハウスの調整で他のバンドと一緒に出演すること)
が終わった後、自分らの出番になった途端お客さんが一気に帰ってしまったり
イベントで興味のない方が「うるさい、止めろ」などモノを投げつけられたりすると
普段は鼻息荒くイキがっていても、ふとした拍子に穴にスコ~~ン!と落ちてしまいます。
そんな時、
ライブハウスのスタッフさんなどに声を掛けてもらって
立ち直る事もあります。
僕らも何度も厳しい状況はありましたが
こんな言葉で生き返った事がありました。
初めてのライブハウスでオーナーに言われた
オリジナル曲の評価はスゴイ嬉しくてノートにまで付けました。
天王寺のライブハウス・不思議の国のアリスで
「君らはアリスのThe Whoや!」とキャッチフレーズを付けてもらったのは
その後の無茶なライブスケジュールの引き金になりました。
西九条のライブハウスでヘビメタのバンドと組まされた時
「君らにはブルースを感じる」とスタッフに言われたのも嬉しかったし
花園町では「もっと大阪以外に出てツアーすれば」とアドバイスしてもらい
神戸で「カバー曲のチョイスはイイねぇ、センスがイイよ!」と言われたのも励みになりました。
ただ、今でも忘れられないキャッチフレーズは
東京のモッズ連中と新宿で演奏した時に
大阪のどこから来たと聞かれ、受け狙いで「南河内」と答えたら
「河内のオッサン、応援団バンドじゃん!やっぱ、なんだか、、、ね!?」
と鼻で笑われてバカにされました。
クスクスと笑った後、仲間内でコソコソ言い合って
揚句腹を抱えて笑い出すヤツもいて
「おい、笑ったらダメじゃん、かわいそうじゃん、、」
と言うのが聞こえました。
よく堪えたねと、後で言われますが
当時、新宿のモッズ連中は僕の知らない服と音楽と感覚で
僕自身、田舎者の認識はありましたし
下らない劣等感があったと思います。
それに何だか別世界の人みたいな感じもして
怒るタイミングもないまま薄ら笑いを浮かべていたと思います。
ただその人間的な薄っぺらさと価値観の違いから
モッズ連中とはあまり付き合わない様になりました。
河内モン、何が悪いんじゃ、ボケ~!
良いのか悪いのか
そんな気概でバンドをするようになりました。