今回のタイトルにある「ミュージシャンズ・ミュージシャン」って
ミュージシャン達に評判のミュージシャンみたいな意味ですが
何だか「男の中の男!」みたいなカンジもしますよね?
Man's Man.......。この場合、manは「人間」みたいな意味になるのかな?
「漢」みたいなカンジか?
いやいや、業界内にもファンの多いミュージシャンの紹介です。
第8回 RockPile

まず、この写真を見てください。
ただのオッチャンですよね?
派手さの微塵も感じませんよね?
ボーカルみたいな人もいませんよね?
ちなみに期待を裏切るので書いておきますが、
左の江木敏夫さん似がドラムのテリーウィリアムズ。
白髪頭の笑ってるのがベースのニックロウ。
左向いて腹の出てるのがギターのデイブエドモンズ。
手を差し出して笑いを取ろうとしてるのがギターのビリーブレムナー。
でも実はご存じの方も多いとは思いますが、4人とも相当な方ばかりです。
特に真ん中2人は大御所中の大御所。
ニックロウは英国でも超有名なミュージシャンであり
パンクバンドのダムドからエルビスコステロ、プリテンダーズなどのプロデューサー。
デイブエドモンズはロカビリー界(?)でも有名で
ストレイキャッツのBセッツァーなどが師と仰いでいる。
とにかく凄い。
バンド名で出ているアルバムは、最近ライブアルバムが出ましたが
オリジナルスタジオアルバムは1枚だけで「Seconds of Pleasure」。
このアルバム、超オススメです。

1曲目の「Teacher Teacher」から4曲目「Now And Always」を聞くだけで
元を取るどころか、お釣りが来ます。
10曲目の「When I Write The Book」はニックロウのソロ名義でも出していて最高です。
でも、実はこのメンバーでレコーディングされたアルバムは他にもあって、
デイブのソロとして「Tracks on Wax4」、「Repeat when Necessary」
ニックのソロで「Labour of Lust」
この3枚はすべてこのメンバーで演奏された作品です。
大絶賛しておりますが、何がイイか?
聞いてもらえばわかるのですが、コトバにすると
「楽しくって、気持ちいい!」です。
派手さはないですが、僕はこれが<ロックの教科書>だと思っています。
先生だと思っています。
でも、先生みたいにはなれません。
だって、先生ですから。
凄い人が集まると、やっぱり凄い。
それにしても、このルックス。
近所のオッチャンみたいで、親近感が持てます。
そう言えば、当時僕らもはじめて近所のライブハウスに
出た頃はこんなカンジでした。
自分らは相当キメてたつもりですが、
所詮、南大阪の田舎者ロッカー。
ええカッコしても、楽し気な雰囲気があれば
それでいいのかも知れません。
ポールマッカートニーの来日が決まってマスコミを賑わせています。
僕にとってはポールはあまりにメジャー過ぎて親近感が持てません。
ニックロウは今年64歳で、はじめてクリスマスアルバムを出しました。
「きよしこの夜」とか歌ってますが、4曲目の自作の曲は相変わらずカッコいい。
あ、派手さは、、、まぁもう歳ですし、いいじゃないですか。
カッコいいんだから、、、。