№182.H30.10.16投稿
「 こんな方はいらっしゃいませんか 」
皆さんのご家族やご友人の中に
この様な方はいらっしゃいませんか
もしくは ご自身が
この様な言葉を言い放ってはいませんか
「 もし災害が起きたら
その時はその時で なるようにしかならない 」
「 人間はいつか必ず死ぬんだから
災害で死ぬのも仕方のないことだ 」
「 もし災害が起きたら
その時はその時で なるようにしかならない 」
この言葉は
実は東日本大震災以前
私がよく耳にしていた言葉です
そして
私自身も心のどこかで
( きっとその言葉の通りなのであろう )
そう思っていました
「 人間はいつか必ず死ぬんだから
災害で死ぬのも仕方のないことだ 」
この言葉も
東日本大震災以前
私が耳にしていた言葉であり
また私自身
( 災害の厳しさとはそういうものかもしれない )
そのように漠然と捉えていました
これが未災者であった私が
被災者になる直前まで持っていた感覚です
このままの感覚で人生を送ることが出来たのなら
きっと 平穏な人生だったのでしょう
語り部に進む道などなかったでしょう
実際の津波を体験するまで
私は 被災者になる現実を
自分の身に起きる我がこととして
芯(心)から捉えてはいなかったのです
このことで 被災者となった私は
自分の愚かさを
精神的な後悔という生易しいものではなく
喪いたくない人たちを喪うという
取り返しのつかない痛みで思い知らされました
「 もし災害が起きたら
その時はその時で なるようにしかならない 」
なるようにしかならないのであれば
命を喪うことが無いように
災害の現実を知るだけ知って
大事な人と相談するだけ相談して
命をもって再開することを強く約束して……
私はそうしなければいけなかったのです
「 人間はいつか必ず死ぬんだから
災害で死ぬのも仕方のないことだ 」
人間はいつか必ず死ぬからこそ
災害で命を喪う
災害で二度と生きて逢えなくなる
災害のその日を境に触れられなくなる
語り合えなくなる
死の間際に寄り添うことすらできない
そんな残酷で無慈悲な死はいらない……
私の全てに そのことが刻まれました
「 被災したからわかるのでしょう? 」
そうです
これが私の後悔してもしきれない部分であり
皆さんに追体験してほしくない部分です
皆さんや皆さんのご家族・ご友人が被災する前に
知って頂きたい部分なのです
「 もし災害が起きたら
その時はその時で なるようにしかならない 」
本当に その時が来てしまったら
なるようにしかならないと高をくくっていた人でも
その場から誰かに助けを求めないでしょうか
もし 誰かに助けを求めても
求められたその人も自分の命を守り
生きのびようと必死のはずです
「 人間はいつか必ず死ぬんだから
災害で死ぬのも仕方のないことだ 」
災害のさなかにあっても
死への覚悟を決めるつもりかもしれませんが
そこにとどまりただ死を待つ人を
家族や友人が見捨てて逃げられると思いますか
その人の命まで巻き込むことにはなりませんか
大切な人の死まで誘発することになりませんか
自然災害は人間の考えなど
遠く及ばない厳しいものです
しかし
そのことに甘んじて
「 仕方がない 」と妥協してしまえば
命を守るための減災は不可能でしょう
東日本大震災以前の私
東日本大震災以降の私
どちらも自分ですが
生活も環境も考え方も
色々なものが変わってしまいました
避けられない自然災害であっても
被災する前に知っていたら
津波の前の私に知らせることが出来たなら
せめてこんな後悔はせずに済んだであろう
そう思うことが
7年以上経った今でも山積みなのです
どうか
皆さんの大切な人に伝えてください
災害が起きる前に相談してください
必ず命をもって再会する約束をしてください
自分の命に責任を持ち守ることが
他の人の命を守ることにも繋がるのです
出来ましたら
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#語り部佐藤麻紀