№177.H30.9.11投稿
「 津波 」
「 津波警報6メートル! 」
「 津波警報10メートル! 」
「 大津波警報!!大津波警報!! 」
大きな地震の発生から津波警報が出され
防災無線の6メートルと言う声から
大津波警報という叫びに代わるまで
あの日その場にいた私にとって
本当にあっという間の出来事でした
災害時の時間の感覚は
一瞬 一瞬で
様々な状況判断を強いられますから
通常とは確かに違っていました
本当に「 津波が来る! 」となった場合
通常の避難訓練で想定されている時間とは
感覚的に大きな違いが生まれます
時間に限らず
ここまで津波が来たことはないから大丈夫 という
これまでの歴史的データから導き出した答えが
すっぽり覆されるのも津波の恐ろしさです
高台の家に避難してれば大丈夫だから
そう言って身を寄せていた多くの人は
実際には避難が遅れて
中には命を喪ってしまった人もいるのです
たった一分・二分
たった 数十秒
生と死の境目はその「たった」にあるのです
津波の場合
寄せてくる波を見てから逃げたのでは遅いのです
高くて立派な防波堤
人間の視点から見れば
頑丈で頼りになりそうな防波堤も
地球の視点から見れば 儚くもろい砂の砦です
寄せてきた津波が破壊せずとも
引き波が町ごと全てさらっていき
瓦礫と化した防波堤のコンクリートや鉄筋が
再度 町中をかき回し 更にえぐり 削り取り
残っていた人も家も思い出も
容赦など微塵もなく 散り散りにして
全て 全て 連れて行くのです
そんな津波の恐ろしい正体の前に
防波堤のそば
つまり海のそばに造られた
避難に時間がかかるお年寄りや
一人で避難できない小さな子供たちのための施設は
「 津波に命を差し出している 」ことと同じです
「 ハザードマップで危険が少ない地域だから
避難しなくても大丈夫ですよね 」
「 津波がここまで来たことはないから
逃げなくても大丈夫ですよね 」
いいえ 自然災害は想定外ありきです
なぜ 逃げない判断を優先させたいのですか?
災害のその時
命を守るための労力を惜しむ余裕があると思いますか?
「 津波てんでんこ 」
知らない人が聞けば とてもきつい言葉でしょう
人間の情もない言葉に聞こえるでしょう
しかしこれが本当なんです
津波のその時はこうして逃げなければ
命は守れないのです
でも 愛する人と生きたいでしょう
どんな災害があっても
愛する人と再会して
その後の人生を生き尽くしたいでしょう
ですから
津波の前の本気の相談をするのです
命を喪わないために何をするのか
そのことを今のうちに相談し備えるのです
これまで通り
うわべだけ
人任せ
行政頼り
あっちではこうするらしいから
こっちも同じで大丈夫だよね
本当にそれで助かるものなら
誰も防災・減災の話はしなくて良いのです
備えあれば憂いなし
いいえ 備え続けて憂い続けるしかないんです
憂いて次の備えをするのです
避難ビルの階段
螺旋階段で大丈夫ですか?
みんなが登り切る前に波は来ませんか?
赤ちゃんをおんぶして
小さい兄弟たちの手を引くお母さんが
杖を突いて逃げるお年寄りが
津波が来る前に登り切れますか?
「 そばに居る人が引っ張り上げるから大丈夫! 」
本当に その命に責任は持てますか?
決して きれいごとでは済まないのです
人を助けようとする熱意があるから
助けられるわけではないのです
ドラマや 絵空事ではないのです
道徳の通じない現実もあるのです
議論のための議論ではなく
命を喪わないための相談をしてください
必要なのは専門家ではありません
ひとり ひとりが 自ら向き合うことです
語り部の先輩 安倍志摩子さんの記事を拝見して
当時を振り返り記事にしました
皆様の大切な方とシェアして頂ければ幸いです
#語り部佐藤麻紀