№173.H30.9.3投稿 
  「 本当に備えなければいけないもの 」
 
災害に対しての備えとし 
非常持ち出し袋を準備することや
被災後の生活で使えるライフハックのようなものが
真っ先に頭に浮かぶ人が多いかもしれませんが
実際の震災の時を過ごした私には
本当に備えるべきは 
それらではなかったと強く確信しているのです
 
被災時 辛うじて命を繋ぐことが出来た私が
一番最初にした心配は
 
非常持ち出し袋の有無ではなく
貴重品や通帳でもなく
子供のへその緒でも 母子手帳でもありません
 
自分の愛する大切な人の安否です
 
その人がこの災害の中どこにいるのか
生きているのか
それとも亡くなってしまったか
ただただ そのことでしかありませんでした
 
たびたび記事を書く際に
「 非常持ち出し袋も大事 」と書きますが
私にとっては
非常持ち出し袋「が」ではなく
非常持ち出し袋「も」という
正直おまけのような感覚でしかないのです
 
あの日 大切な人達を喪った私にとって
命があって初めて使えるものは
二の次の存在でしかなくなりました
 
愛する家族が災害で亡くなった私にとって
飲食をするということ自体
まるで別世界の出来事のように感じていました
 
喉を潤すために
お腹を満たすために という
人間らしい感覚からはスッと切り離され
身を包む極度の緊張からくる唇の渇きのため
そのために 水を口に運んでいました
 
突然 愛する大切な人を喪った人にとっては
自分の食べ物や飲み物どころの話ではないのです
 
その状態で
残った家族を守らねばなりません
 
何日も何日も
愛する家族の遺体を探さねばなりません
 
見つかった遺体が
大切な家族であることを確認しなければなりません
 
大勢の 大勢の 遺体の中で です
 
その為に 
少しでも正気を保たねばなりません
 
愛する大切な家族の遺体確認は
どんなに苦しくても 悲しくても つらくても
心を引き裂かれたとしても
他人にはできない事なのです
 
「 こんな恐ろしいことをなぜ書くの? 」
そのように思われた方がいらっしゃるかもしれませんが
私は これでもだいぶ優しく表現しているつもりです
私が書いているのは 表面上のことでしかありません
自然の起こした災害の現実は 本当に残酷です
 
とても乱暴な言い方になりますが
「 物 」と「 命 」を
天秤に乗せるまでもないことだと
頭ではわかっているつもりでも
心で理解していなければ
災害があるたびに何度もでも同じことの繰り返しです
 
「 最優先である命 」
愛する大切な人の死を考えるのが恐ろしいからと言って
知らずに後回しにしては絶対にいけません
 
命があって初めて使える物を備える前に
「 その時命を守るため 」の備えをしてください
 
どうか皆さんの愛する大切な人と
命を守るための相談をしてください
 

私の思いを綴った記事ですが
皆様のお心に触れる記事がございましたら
ご家族や大切な方々と
シェアをして頂ければ幸いです
どうぞよろしくお願い致します_(_^_)_
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