№164.H30.5.28投稿 「 私達の重大な責任 」
 
 
私の語り部は 被災した多くの人たちの中の
たった一人分の震災体験談です
この体験談をとても貴重に思ってくださる方がいますが
決して私の震災での体験談が貴重なのではありません
その部分だけに視点を置くのは間違いです
 
先日の記事で書いた通り 私の体験談は
誰もが災害を我がこととして捉え
命を守るためにどうしたらよいのかを考える
ツール(道具)として利用いただければ良いのです
 
「 震災を忘れない 」というのは
実際 言うのも誓うのも簡単ですが
「 行う 」という行動の形にするのは難しいものです
まして 心に深く誓ったからといって
独りでに行動の形になるものではありませんし
他の誰かが形にしてくれるものでもありません
 
これまでの災害の後も
「 忘れない 」の誓いはあったのです
遠い昔から 大きな災害に見舞われるたびに
そのような誓いはあったはずなのに
誓ったその人自身が人生を終えてしまったら
その人の誓った「 忘れない 」も終わってしまう
 
今の時代でも 後世に伝えようとする人が
いくら資料や書物を残したところで
それを引き継ぐ人がいなければ
人生が終わると同時に伝えられなくなるのです
災害があった事実は残っても
災害に対して自ら備える力(思考・相談・行動)は残りません
 
例えば私が語り部をしていても
いつか死んでしまったら
私自身の伝えたかったことはそこで途切れるのです
生きている熱をもって伝えることが出来なくなります
 
では 誰が伝えていくのか?
 
それは 「 皆さん以外の誰でもありません 」
 
災害から命を守る備えの重要さは
語り部でない人であっても
災害の経験が無い人であっても
ご自分の大切な人には伝えることが出来るのです
 
未来の世代から 私達が求められているのは
災害の起きた日にちにだけ被災地に目を向けることでも
「 忘れない 」と心に深く誓うことでもなく
今を生きる次の世代の子供達に広く
「 災害から命を守る方法を根付かせる 」ことです
これは私達の重大な責任だと思うのです
 
あの大きな東日本大震災と時代を同じにした私達が
遠い昔から繰り返された「 忘れない 」を
同じ様に繰り返したままで
ご自分の人生を終わらせても良いと思われますか
 
「 誰かがやってくれる 」は 災害には通じません
もう東日本大震災を知らない世代が育っているのです
震災後の この子たちを
「 災害は他人事 」の世代にしてはいけません
これは 私たち今の時代に生きる大人の責任なのです
 
まずはご自分の身近な人に話してみませんか
たった一言話すこと それも重要な行動なのです
 

いつも記事をシェアして頂き有難うございます
出来る限りシェアしてくださった皆様に
お礼のコメントを入れさせていただくのですが
設定上こちらからコメントできない場合があるようです
大変失礼ながらこの場にてお礼を申し上げます
本当に有難うございます_(_^_)_
 
             #語り部佐藤麻紀