№160.H30.5.8投稿 「 避難時の持ち物を考える 」
震災当日
私は雄勝町のスーパーでパートをしていました
レジを打つ仕事をしていましたので
仕事場に持ち歩く小さなバックは
いつもレジの下に置いて仕事をしていました
あの日は大きな地震の後 スーパーを出ました
急いでレジの下にあるバックを幼稚園バックのように
斜め掛けに掛け 自分の車まで走りました
その後 子供たちの通っていた小学校に行き
そこから 自宅近くの高台まで車を飛ばし
子供たちと義父母の無事を確認した後
自分が住んでいた地域で誰か怪我をしていないかと
大きな声を立てながら走り回りました
既に家族と共に高台に避難していた私は
この時点で あのような大きな津波が来るとは思わず
「 ここなら大丈夫だろう 」という油断をしていました
ところが 津波警報が
「 6メートル! 」から間もなく
「 10メートル! 」に代わり
直ぐに「 大津波警報!!!」という叫びになった時
一瞬で目の前の世界が変わってしまいました
みんなで一斉に 高台の山の斜面にしがみつきました
最初は年配のおじいさんおばあさんたち
次に子供達
最後は 自分の子供が山に登ったのを確認した私達
生と死のはざまに立たされ逃げるという
当時 感じていたことをそのまま言ってしまえば
( 木の根でも 何でもいい! 誰か! 何か!
土! 土! 掴まるもの! 掴まるもの!)
という言葉になるのでしょうか
言葉として感じ取っている感覚とは違うのですが
文章に起こすと このようになってしまいます
生死の狭間で切羽詰まった人間というのは
このような状態で 本当に藁にも縋る思いになります
誰かが手を差し伸べてくれたら
その人の安全も考えずに必死になって掴まるでしょう
私は 防災の専門家ではないので
非常に無責任だと思いますが
私個人の考えとして 皆さんにも考えて頂きたいのです
私の体験では 避難するときに
仕事用の小さなバック(20×25㎝位)を
斜め掛けにして 走り 山を登り避難しました
この際 避難の妨げになることは一切ありませんでした
例えばこれを
背負い型のリュックに置き換えて考えた場合
当時の私のように 藁をもすがる勢いの人間に
後ろから縋られる可能性はないでしょうか
特に 人ごみの中で緊急避難する場合
先に逃げたい! 早く逃げたい!
そのような状況で
誰かに後ろから引き倒される可能性はないでしょうか
そして 荷物が大きければ大きいほど
つまり 防災の準備が
しっかり入っていれば入っているほど
荷物は重くなり
避難することが難しくはならないでしょうか
非常時の人間が出す力は
良くも悪くもとても大きなものになります
引き倒される 起き上がれない 踏まれる
安全に避難するどころか
自然災害による人災が生まれてしまいます
背負い型の方が安全か それとも違う方法のがよいか
もしくは 何も持たずとも逃げなければ間に合わないか
ご自分がお住まいの地域にあった
安全な避難を具体的に考える必要があるはずです
防災減災の一番重要なことは
命を守ることです
有事の際のその時に
命を落とすことがあってはいけないのです
非常時に持ち出すものは
生きるために必要な最小限に留め
先ずは 命を持って逃げる事
震災後の生活で便利なものが必要なのは
命を守ることが出来た人だけなのです
私の思いを綴った記事ですが
皆様のお心に触れる記事がございましたら
ご家族や大切な方々と
シェアをして頂ければ幸いです
どうぞよろしくお願い致します_(_^_)_
#語り部佐藤麻紀