各地で 震災の体験談をさせて頂くと 
メディアを通じてごらんになっていた震災の様子と
あまりにも違いを感じるという方が多く...
 
「 想像していた以上で辛すぎる 」
「 大変恐ろしく言葉が出ない 」 
「 佐藤さんのお話しで心が震えた 」
 
という感想を頂くことが多々あります
 
いつもお話をさせて頂く前に
( きちんと真意をお伝えできるだろうか )と
考え詰めている私としては
そのような言葉を有難く頂戴する一方で
いつも新たな不安があるのです
 
今日お話しした体験談が
聴いてくださった方の心の奥まで
しっかりと突き刺さっているだろうか
 
お家に帰られて ご家族と顔を合わせた時に
ジクジクと痛みだしてくれるのだろうか
 
ご家族と話さずにはいられないという
起爆剤になってくれるだろうか
 
語り部の時
私に寄り添ってくださった優しいお気持ちが
その日 その場限りのものになりはしないだろうか 
 
決心をして続けている語り部ですが
私は決して お話しのプロでも
防災減災の専門家でもありません
 
いつでも不安と一緒です 
 
音楽活動をしている自分が語り部をして
宣伝活動だと誤解されはしないだろうか
 
お涙ちょうだいの 被災話だと思われないだろうか
 
いつまで話せば広く伝わるのだろう
 
本当に私が話すことで 
家族や大切な人と話し合ってもらえるのだろうか
 
震災前に極々普通の暮らしをしていた人間が
大勢の皆様の前でお話しさせていただくのですから
震災を伝えるという責任に 
押しつぶされそうになることもあります
 
それでも 
 
「 伝えなければ 」という
ふつふつと湧いてくる想いだけが
私を突き動かしているのです
 
いつでも 防災減災に不可欠な
命を守る話し合いのきっかけになりますように 
そう念じてお話しさせていただくのです
 
自分の中にある震災と向き合うということは
そういう事なのかもしれません
 
震災の翌年から語り部を続けていますが
「 皆さんの命を守る 」という部分において 
私の力は無力なのです 
 
被災地を訪れたことがあっても
体験者の話を聞いたことがあっても
防災減災の講演会やセミナーに参加しても
そして 被災の体験があったとしても 
 
最後の本当に肝心な部分は
全て皆さんの行動にかかっているのです
 
稚拙な記事ですが 
皆様のお心に触れる何かがございましたら
シェアをお願いいたします
 
語り部佐藤麻紀