6年前 世界中の多くの人々が
東日本大震災で引き起こされた
津波の映像をご覧になったことでしょう
 ...
その津波の光景は
皆さんの目にどのように映ったのでしょうか
 
ほら!そっちじゃなくて別な方に逃げなくちゃ
危ない!お願いだからはやく逃げて
どうしてそっちに行くの どうして!
 
きっと 津波に追われる人を見て
声を上げた方もいることでしょう
 
その一方で まるで
夢物語やゲームのように感じた方もいることでしょう
 
人間の考え方や感じ方は千差万別
100人いれば100通りの考えがありますし
それがどんなに冷酷な考え方であったとしても
どんなに残酷な考え方であったとしても
それが人間なのかもしれません
 
被災して弱り切った人間をどう思おうと自由ですし
何と言って蔑もうと またそれも個人の自由です
 
ただ どんな考えの人にも知っていて欲しいのです
 
皆さんがテレビの画面で上空から見た私達の姿は
視覚としての知識でしかありません
 
一度も行ったこともない外国の様子を
パンフレットやテレビで見て
知ったつもりになっているのと同じことではありませんか
 
もしあの時
皆さんが体ごと私達と同じ目線に立っていたら
テレビを見て上げたような言葉が
果たして口をついて出てくるものでしょうか
 
また被災した人を
蔑むという発想が生まれるでしょうか
 
私達を蔑む言葉も悲しいかもしれませんが
人の災難をわが身に置き換えることのできない心は
何と 切なく やるせないことでしょう
 
必要なのは災害を俯瞰して理解したと
自分を納得させることではありません
 
震災で何があったのか 何故そうなったのか
そして そこにあった真実はなんであるかを知り
自分や家族 大切な人の命を守るため
常に達観を目指し続けることではないでしょうか
 
考え続けなければ 行動し続けなければ
より良い方法を探し続けなければ
生きた防災減災も 
1000年後の命を守ることも出来ないのです 
誰がやるのではありません
今 私達がやらなければいけないのです
 

一人の語り部の力では限界があります
私の思いをぶつけただけの稚拙な記事ですが 
多くの皆様にご覧いただくことで 
大切な方の命を守る話し合いの
一番最初の小さなきっかけにしていただければ幸いです 
ご自分のタイムラインでシェアしてくださる皆様
貴重なお言葉を添えてシェアしてくださる皆様
いつもシェアして頂き 
そしてお力添えいただき 本当に有難うございます
 
語り部佐藤麻紀