- 「 新成人の皆様へ 」
成人式を迎えられた皆様
心よりおめでとうございます
...
少し照れて そして すこし誇らしく
ご家族と記念撮影をされたのではないでしょうか
これからの生涯をかけた旅が
皆様にとって素晴らしいものになりますように
ご健康とご多幸をお祈りいたします
私にも18歳になった娘がおります
今日は その娘に話すつもりで
話し言葉で書かせてください
被災地で成人を迎えた人の中には
親と写真を撮れなかった人も大勢いたよね
震災でお父さんや お母さんを亡くして
なかには 二人とも亡くなって
記念写真どころか
成人式に出るのが辛かった人もいるんだよね
私も 津波で母が亡くなってしまったけれども
大の大人の私でも いまだにね・・・・
これは言わなくてもわかるよね
今二十歳の人たちが
震災の時には 思春期というものすごく多感な時期で
言ってみれば まだまだ子供であっていい時期に
親や家族を亡くすというのは
言葉にできない痛みを背負いながら
大人になっていったんだよね
物凄くいろんなことを考えただろうし
感じただろうし 無理やり大人になった人もいるよね
残った家族に 自分のことで心配をかけないように
いつも なんでもないふりをしていたでしょう
私も みんなが傍に居てくれている時でも
何でか分かんないんだけど
何気に 一人ぼっちだって感じることがあって
一人だけ取り残されて 別世界にいる様に感じたし・・・・
だから当然
そう感じながら成人式に参加する人もいるよなぁって
思うし 感じてるんだよね
もし 親御さんに成人した姿を見せられないと
悲しくて寂しい思いをしている人がいたら
こう思えないかな
自分が お父さんとお母さんの形見なんだって
うまく言えないけれども
私はそう考えることで
いつも お母さんと一緒に生きてるって思えるし
そう考えると なんかね あったかくなるんだよね
自分の体に流れる血や細胞の中に
ちゃんとお母さんがいるんだよね
それで 困ったときや悩んだときは いつも
お母さんだったらどうやるんだろうって
話は出来ないけど 言葉のない相談をするんだよね
そして 一緒に成人できなかった人もいます
本当に親御さんの気持ちを考えると やりきれない
きっと その痛みの深さは
皆が親になったときに初めて
自分のこととして考え始めることが出来るんじゃないかな
残された お父さんやお母さんにも
我が子と同じ血が流れているから
その意味を 成人を迎えた人にも考えて欲しいな
大変なことがいっぱいあるけれど
一生懸命やったら ゆっくり休んでいいんだよ
休んだら また歩きだせばいいんだもの
かっこいい言葉や
ためになる言葉は言えないけれども
語り部のおばちゃんからの
小さなはなむけの書き込みです
新成人の皆様 本当におめでとう御座います