「 聴く語り部になります 」 | tipsのブログ バンド活動 震災体験
- 「 聴く語り部になります 」
東日本大震災の翌年から
語り部として被災体験をお話ししていますが
年々 被災経験のある人と被災の経験がない方の...
災害に対する考え方にギャップが広がっています
これは仕方のないことです
自分自身が経験した災害に 深く後悔をし
亡くなってしまった愛する人と共に生きる人と
未災地に住みテレビの画面で震災を見た人とでは
災害後の人生の在りようが まるで違うのです
ですから
どんなに心を込めて誠心誠意お伝えしても
話が通じないこともあります
耳で聞くのではなく 心で聴いてくださった時
初めて 私の話を受け取っていただけるのです
もうすぐ3月11日に向けて
様々な方から取材のお願いをされる時期です
東日本大震災の被災体験を語ることで
私達のような思いをする人がこれ以上出て欲しくない
多くの人に災害の本当の怖さを知ってほしい
かけがえのない命を喪って欲しくない
そのような思いで
何度カメラの前に立ったでしょうか
何度マイクを向けられたでしょうか
何度同じことを聞かれたでしょうか
果たして 私達がこの身をさらして
全国に伝えようとしたことの核心が
どれだけ広く深く伝わったのでしょうか
人から情報を得て伝えることのプロでも
被災者の当時の残酷な状況をそのまま報道し
視聴者の前に広げて見せることで
うなぎ上りの視聴率は取れたのかもしれませんが
この6年という重く意味のある時間を語るには
遠く及ばない結果を生んだ報道も
あったのではないでしょうか
いえ 請われるままにお話しした私にも
重大な責任があります
取材をする人 一人一人に対して
もっとしっかり伝えるべきでした
「 取材はお受けします
その代わり 私にもあなたを取材させてください 」
そう言ってその人が
個人でどのような防災減災をしているのか
家族と避難時の対策を話し合っているのか
災害に対して何を不安に思うのか
被災者をどのように思っているのか
そのように聴くべきでした
そのように聴いてみて 取材する方々に
災害を我がこととして
受け取ってもらうことが必要でした
報道のプロの方ではなく ただ一人の人間として
我がこととして 心で聴き 心で伝えて頂くべきでした
語り部を聞いてくださる皆さんにはこれまでも
「 会社や学校に関係なく
一人の人として聞いて頂きたいのです 」
そうお伝えしてから お話ししてきましたが
報道のプロの方にも 必ずそうするべきでした
するべきことが出来ていなかったことを
恥ずかしく思い また 大変悔やんでいます
きっと 取材をしたい方には迷惑で面倒なことでしょう
嫌がられる語り部なのかもしれません
この先 何も変わらないのかもしれませんが
それでも 私は 聴く語り部になります
被災した人間の気持ちの一端です
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#語り部佐藤麻紀

