被災した私達からの切なる願いです | tipsのブログ バンド活動 震災体験
- 「 私達のような思いをしないで欲しい 」
これは 被災した私達からの切なる願いです
あなたが被災をした場合
仕事中であれば帰宅できなくなるしれません...
( あなたの家族は その時どうしているでしょう )
やっと帰宅した自宅が全壊していて
住めなくなるかもしれません
( 中に家族が取り残されていたらどうでしょう )
非常持ち出し袋も持てずに
体一つ 着のみ着のままで野宿するかもしれません
( 家族はケガなどしていないでしょうか )
雨風をしのぐ場所すら無いかもしれません
( 幼い子供や年配の父母は凍死しないでしょうか )
冷たい雪や風にさらされても
ライターひとつ ないかもしれません
( 寒さと不安に震え
あなたの名前を呼んでいないでしょうか )
破壊された車からガソリンが抜かれ
どこに移動するにも歩いて行くかもしれません
( 家族は全員無事に生きているでしょうか )
それでも 周りの人たち皆が同じ状況なので
我慢することが出来るかもしれません
( あなたの家族も亡くなっているかもしれません )
( それでも 周りの皆と同じだからと
こらえることが出来ますか )
飢えや 寒さや みじめだった時間は
いつか人生の中での通過点に変わります
通過点にできず
一生そっと寄り添って生きていくのが
亡くなってしまった家族と自分との生き方です
突然亡くなってしまった愛する人の命を
自分の命と一緒に抱いて 生きる覚悟はありますか
私達がこんな思いをして欲しくないというのは
飢えや 寒さや みじめさ等ではありません
「 愛する人を災害で喪う痛みを
知ってはいけない 」ということです
皆さんの愛する人の命は
いったい誰が守るのでしょう
明日も一緒にいられるように
今 自分がしなければいけないことは何でしょう
必要なのは 被災者を憐れむことより先に
ご自分の愛する人と命を守る話し合いをすることです
いくら頭の中でシュミレーションしていても
口に出さなければ 愛する人には伝わりません
明確に伝えあってください
被災した人間の気持ちの一端です
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#語り部佐藤麻紀