1. 「 私達のような思いをしないで欲しい 」
    これは 被災した私達からの切なる願いです 
     
    あなたが被災をした場合
    仕事中であれば帰宅できなくなるしれません...
    ( あなたの家族は その時どうしているでしょう )
     
    やっと帰宅した自宅が全壊していて
    住めなくなるかもしれません
    ( 中に家族が取り残されていたらどうでしょう )
     
    非常持ち出し袋も持てずに
    体一つ 着のみ着のままで野宿するかもしれません
    ( 家族はケガなどしていないでしょうか )
     
    雨風をしのぐ場所すら無いかもしれません
    ( 幼い子供や年配の父母は凍死しないでしょうか )
     
    冷たい雪や風にさらされても
    ライターひとつ ないかもしれません
    ( 寒さと不安に震え 
        あなたの名前を呼んでいないでしょうか )
     
    破壊された車からガソリンが抜かれ
    どこに移動するにも歩いて行くかもしれません
    ( 家族は全員無事に生きているでしょうか )
     
    それでも 周りの人たち皆が同じ状況なので
    我慢することが出来るかもしれません
    ( あなたの家族も亡くなっているかもしれません )
    ( それでも 周りの皆と同じだからと
             こらえることが出来ますか ) 
     
    飢えや 寒さや みじめだった時間は
    いつか人生の中での通過点に変わります
     
    通過点にできず 
    一生そっと寄り添って生きていくのが
    亡くなってしまった家族と自分との生き方です
     
    突然亡くなってしまった愛する人の命を
    自分の命と一緒に抱いて 生きる覚悟はありますか
     
    私達がこんな思いをして欲しくないというのは
    飢えや 寒さや みじめさ等ではありません
     
    「 愛する人を災害で喪う痛みを
           知ってはいけない 」ということです 
     
    皆さんの愛する人の命は
    いったい誰が守るのでしょう 
      
    明日も一緒にいられるように
    今 自分がしなければいけないことは何でしょう
     
    必要なのは 被災者を憐れむことより先に
    ご自分の愛する人と命を守る話し合いをすることです
    いくら頭の中でシュミレーションしていても
    口に出さなければ 愛する人には伝わりません
    明確に伝えあってください 
     
    被災した人間の気持ちの一端です
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    語り部佐藤麻紀