これだけ 東日本大震災後に
被災地で起きた悲惨な状況が
報道され 拡散されているのに
我がこととして反映されないのはなぜでしょう
「 誰もが災害前にするべきこと 」
災害は人間の意志や感情に関係なく
家や土地を奪い
生活を奪い
故郷を奪い
家族や友人を奪い・・・・
ついさっきまで通常の生活を送っていた人を
一瞬にして被災者にしてしまいます
皆さんもご存じのように そこに容赦はありません
先日 電車に乗っていたら
通路を挟んだ斜め前方の席に
後姿が若いころの母にそっくりな女性が座っていました
母が亡くなったことを理解しているはずなのに
その方のお顔を拝見しようと
思わず身を乗り出している自分がいました
私が小さなときに
台所仕事をしていた母の後ろ姿によく似ていて
いい年をした大人の私が 一瞬で子供に戻ってしまい
( お母さんかもしれない
お母さんが逢いに来てくれたのかもしれない・・・・)
そのことで頭と胸がいっぱいになり
周りなどどうでもよくなってしまいました
勿論 亡くなった母であるはずがありません
充分に理解していますが
頭ではわかっていても
突然 鷲掴みにされた胸の中をどうすることも出来ずに
暫くホームのベンチに腰をおろしてしまいました
亡くなった家族は戻ってきません
どんなに祈っても
どんなにあがいても
どんなにお金を積んでも
生き返ってはくれません
震災から今まで
家族を生き返らせてほしいと
どんなに祈ったことか
あれから私たちは
途方もない深く長い時間をすごしているのです
私は 他の人にこの様な気持ちを
理解してほしいとは思いません
それは 皆さんが被災して家族を亡くさない限り
すっかり理解することは不可能だからです
私は皆さんが私たちのように
心の被災をすることを望みません
望まないどころか 嫌悪します
東日本大震災で起きた悲惨な出来事を
ご自分やご自分のご家族のこととしてとらえて欲しいのです
私達に起きた悲惨な現状を知っていながら
ご自分や家族の身に置き換えず
災害時にどうするかという話すら出来ないということは
すでに 家族の命を手放しているのと同じなのです
我が子の手を 父母の手を 夫や妻の手を 兄弟の手を
すでに自ら突き放しているのと一緒なのです
皆さんは ご自分の命を手放してはいませんか
目の前からいなくなってしまったら
身を裂く思いをする人の手を自ら突き放してはいませんか
お子さんの手をしっかり握っていますか
ご自分で考え ご自分の家族と話し合う
避難場所を決める 避難場所の安全を確かめておく
連絡方法を決めておく
もしそれがダメだったら次はこうする
その時の状況で安全な避難方法を判断し行動する
災害は無慈悲です
災害時は行政も病院も自衛隊も警察も消防も被災します
被災する前から
何かあったら助けてもらえるという甘い考えは持たず
確かな情報を収集し 安全に避難する方法を
ご自分の力で考えておく必要があるのです
被災した人間の気持ちの一端です
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語り部佐藤麻紀