1号が仕事に行ってしまった
朝ごはん用の食パンを焼きながら
何回も「今日行ぐな!」って言いそうになって
それでも 通勤の時間になったから
何でもないようにして送り出してしまった
あの日 お互いに死んだと思っていたから
母と祖母が亡くなったことも
遺体の取り違えがあったことも
音も 匂いも 鼓動も 地獄も
全部 全部 フラッシュバックしています
3月11日が近くなって
東日本大震災から5年ということで
テレビをつければ
まるで なにかの記念日のように報道がされ
ただでさえ この時期になるとザワザワしている気持ちが
まるで 周りから見えない壁が迫って来るようで
自分では 大丈夫のつもりなのに
あの日のように 何かが起こる気がしてならないのです
5年前のこの時間 私達は未災者でした
あれからずっと 被災者と呼ばれています
未災者と被災者の境界線は 鋭いカミソリで切ったような
細い細い 目には見えない境目です
誰の身の回りにもすぐそこにあるものです
もう誰も この境を渡ってこっち側に来ませんように
語り部をしながら いつも心の中で
こっちに来るなよ! こっちに来ちゃダメだ!って
そう叫び続けています
1号を会社に送り出したあと
ずーっと涙が止まりません
子供たちが目の前にいるので
今日限定で
とんでもない花粉症ということにしておきましょう
本音をぶつけるような書き方でごめんなさい
支離滅裂な書き込みをしてたらすみません
そして 被災してしまった人間の気持ちを目にして
この記事をシェアしてくださる方がいらっしゃったら
どうぞよろしくお願い致します
今夜7時から関東方面限定の
TBSラジオ放送で
2号がインタビューを受けた内容が放送されます
お聞きいただければ幸いです
2号こと
震災語り部 佐藤麻紀