Flowers Against The Wall -21ページ目

君はヒップホップをレペゼンできるか?

カウアイ島(ハワイ州)に住む知り合いに、
「なぜヒップホップ(みたいなモノ)が好きなの?」と問われた。

言いたいことは分かる。
カウアイのような田舎でも、ローカルのラジオ・ステーションではヒップホップをかけ続けているし、それはなんなら昔のダセェ、ヒット曲が何度も繰り返しかかる。
「オネェちゃんにモテモテのオレがカマす、クサすって、クソしてブリンブリンに着飾って生きるための成功話しさ。銃なんかたくさん持ってるぜ。ナメたマネしたら即、バーン!だコノヤロウ」みたいな曲が死ぬほどかかっている。
それはオレだってうんざりする。
いや正確に言うと、
それでもヒップホップ『愛』があるから、トラックがヤバいとか、「あの頃クラブでかかってたなー」的な懐かしさや、なんなら「バカなこと歌ってんなー。ハハハ」って面白い話しとして理解しようとしたりするかも。
まあでも何度も聴くのはうんざりか……。

ロコ・キッズたちは平日の真っ昼間からモールなどのたまり場で、カーステとかからそんな曲を聴いて、BBOY風にダボっと服をダラしなく着る。
仕事なんかしていなさそうだ(仕事なんかなさそうだし、ならば勉強しても仕方ないムードを感じる)。

これは彼らとコミュニケーションをとって感じたことではなく、直感的な印象で上記のような描写した。
だからこれが全てじゃないと思うけど、
ただ一言で言うと「ヒップホップをダサく感じた」自分がいた。

冒頭の質問に対して、
上記のような「ヒップホップをダサく感じた」ということを考えながら、
「アートフォームに則って、ポリティカルなことを言っている美しさに好奇心が動かされる」というようなことを言った。
強く言いきれたかどうかは覚えていない。そうであった自信もない。

Louis Vuitton とオレら(BBOY)の時代

大阪阪急百貨店のLVメンズ専門店のオープニング・セレモニーが、あちこちのブログで話題になっていますね。
アーティストとのリンクの仕方が上手です。

そもそも
時代をときめく新進気鋭、マーク・ジェイコブスの97年からのデザイナー起用もそういう側面があったかな。
分かりやすいところで、村上隆とか。

『時代の異能とブランド力をミックスすることで前進していく』英断力には興奮するばかりだ。

今春からは、
Pharrellプレゼンツのジュエリーコレクション『ブラゾン・コレクション』が展開するとのこと。

そうだ! 時代はオレら(BBOY)の感性を求めている。

『American Gangster』をオレら文脈で語るなら

『American Gangster』をオレら文脈で語るなら、
やはり彼らヒップホッパーたちの活躍を触れずにおけないだろう。

ti
[T.I]

common
[Common]

T.I、Common、もしくはインスパイアー・アルバムを作った大物Jay-Zで語られることが多い映画だけど、
オレ的には

rza
[RZA]

RZAが抜群だった。
もともと、ただつっ立っているだけでも特異な存在感をかもし出すルックスをしているご仁だが、役者としてはそれ以上でもなく、なんなら「セリフ無しでお願いします」みたいなことだと認識していましたが、
なかなかどうして、今作ではセリフも前述ヒップホッパー二人より多く、重要なシーンに絡む演技もちゃんとしていて、
役者株あがりまくりでした。

American Gangsterを観た

話しは変わるけどいま『東京アンダーワールド』を読んでいる。

第二次大戦をはさむ昭和史にハマっていて、
ある時代にハマるといろんな角度から知りたくなる、その一環でチョイス。
読中なのでまだ感想を語るには早過ぎるのだけれども、
やはり英和訳独特の言い回しと、米国人視点は多少気になる(もちろんその視点から読みたくて、この作品をチョイスしているのだけれども)。
日本人が書くものよりもGHQがらみの汚職事件などは、GHQの非より日本政府側の汚職体質をことさらに強調する傾向を感じたりだとか、
『多くの日本人は占領軍が悪習を持ち込んだのだと認識しているが、当時の東京は魑魅魍魎が跋扈する独特の陰気に包まれていた』的な言い分が多くみられたりする。
その度に「東京がどうのこうのってよりも、世界的にコンプライアンスみたいなものが甘かったってことじゃねえの?」とか思いながら読んでいる。
まあ面白く読んではいるんだけれども。

東京アンダーワールド (角川文庫)/ロバート ホワイティング

¥880
Amazon.co.jp

さて本題、昨日『American Gangster』を観て来た。
フランク・ルーカスという60年代後半~70年代前半にハーレムでハッスルしていた、ドラッグ密売組織のボスの話し。
人種問題や戦争を抱えていた時代の難しい話しを丁寧に、スタイリッシュに、飽きさせることなく描写する力量には感服するばかり。
前述の『東京アンダーワールド』とは若干前後したとしても、そう違わない時代の話し。

まるでハーレム(NY)は先の本に描かれる、魑魅魍魎が跋扈する東京だったよ。

カニエ・ウェスト Said

Thanks 2 all the bands that cover my songs!!!

とは、
彼がブログ(ハイペースかつインタレスティング!)に書いたコメントで、
この記事では、
自身の曲『Can't tell me nothing』(From the album 『Graduation』)のカヴァーをするマーチング・バンドのYouTubeムーヴィーを紹介している。

数年前までカヴァーをする際(ライブにでもそうだし、CDにすることも販売することもそうだ)には申請の必要はないと言われていた。
だけどここ数年、カヴァーにも申請の必要が指摘されるようになる。
森進一と川内康範のおふくろさん騒動なんかも記憶に新しい。

音楽はもちろんその作者のモノだけど、
で、作者の利益を害することはあってはいけないことだけど、
一方で人類の(共有)文化財産だということも考えなくてはいけない。

個人的にはあんまりカヴァーという方法が、
なんか曲作りを放棄しているようで好きではなかったけど、
素晴らしい曲が広まる可能性のある文化活動だとしてみたら、悪くないかもなとも思いはじめたカニエの記事だった。