D'angelo 8年ぶりの新譜とネット社会 | Flowers Against The Wall

D'angelo 8年ぶりの新譜とネット社会

少し前の話しですが、
"Okayplayer"上で"D'angelo"の新曲がアップされて話題になりました。
Okayplayer主宰者、"?uestlove (of The Roots)"からのリークで、あまりに反響が大きかったために、曲はすぐに取り下げられてしまったようですが。

これは何を意図した行動だったのだろうか。
宣伝なのか? それとも純粋に聴いてもらいたいという衝動からだったのか?



ネットと音楽の関係がどんどんタイトになっていく中で、ボクはいまいちその本質を掴みきれないでいます。

先の件、重要なのはフリーで配信されても最終的になんらかの形(アルバムの売り上げ、ライブ収益、もしくは他の方法)で"D'angelo"および制作に携わった人たちに相応なお金が分配されることで、それが無くては音楽活動に支障をきたすのではないかと心配になるのです。豊かな音楽活動が出来なければ、音楽文化がダメになっていくわけで。

少なくとも僕は、この曲を聴いてアルバムまで買おうと心にきめたので、その場合宣伝が功を奏しているとも言えますが、フリーでデジタル・データをゲットできたら、それで満足しきる可能性も相当理解できます。

また、一度公開されたデジタル・データは同質のまま子孫を作り続けるでしょうから、それ自体はすでに売り物としては成立しづらくなっていると考えるべきでしょう。

ただひとつ言えるのは、
フリーで音楽と出会える機会は嬉しいので、市場原則的にはそうなっていくでしょうし、音楽業界はコピーコントロールなどという無意味なことを考えずに、フリーで音楽と出会える機会を増やすかわりに、制作者に相応の分配がなされる構造を作ることに腐心するべきなのでしょう。



さて、D'angeloの新曲「Really Love」
イントロから、やっつけられます。
美しいスパニッシュ・ギターが程よくかき鳴らされ、奇跡的な間で絡みはじめるウッド・ベース(by D'angelo?)、さらにドラム(by ?uestlove??)が加わるさま! のなんと自然で神々しいことか。いきなり鳥肌展開です。
ヴォーカルは歌いつつ、喋りつつ、この美しいミドルナンバーに同化して、これ以上にない絶妙なアンサンブルを成しえています。
まじでアルバムが楽しみです。

最後に、
"Okayplayer"とは、あのサイトに参加する全てのアーティスト、スタッフ、メッセージボードに書き込む人たちのことを差す呼び名で、似た者同士が集う音楽コミュニティーのことだそう。
先の件で"?uestlove"がやりたかったのは純粋に『皆で新曲を聴いて楽しみたい』ってことだったんじゃないかと、その趣旨から想像できますよね。