予防接種の義務化の是非が議論されているアメリカです。
先日の投稿で、Pew Research Centerの意識調査では、科学者と一般人の間で賛否のギャップが大きい項目の一つとして、予防接種の義務化が挙げられていることをご紹介しましたが。
【アメリカでの科学者と一般人の認識のズレ】
これ、大統領候補者の失言問題チックな騒動にまでなっちゃってるんですよね
来年行われる大統領選挙の共和党の候補者の一人、Chris Christieは
「親は、子どもに予防接種を受けさせない選択権を認められるべきだ」
と発言し、不見識を問われたためか、すぐに発言を撤回するハメになっています。
【NBC: By the Numbers: Republicans, Democrats and the Vaccination Debate】
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In the last 24 hours, the public debate over whether vaccinations for children should be mandatory has been overlaid with partisan politics, with both President Barack Obama and possible 2016 GOP candidate Gov. Chris Christie weighing in with different takes on the issue.
In a pre-Superbowl interview with NBC News, Obama urged vaccination skeptics to "know the facts," while Christie had to backpedal after telling reporters he believes parents should have "a measure of choice" in the matter.
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"backpedal"は文字通りの意味では自転車のペダルを逆に漕ぐことですが、これが転じて「発言を撤回する」とか「立場を変える」という意味になります。面白いですね。
民主党のオバマ大統領がワクチンを信じない人たちに対して、「事実を認識すること」を強く求めているのに対し、Christie候補と同じ共和党からは、この事件の後、他にもRand Paul候補が「ワクチンを接種しない『自由』が認められるべき」と発言している様子。
で、先日のPew Research Centerによる一般国民を対象とした調査結果を政党支持者別に見ても。
・ 民主党支持者はワクチン接種義務化に対する賛成が多く
・ 共和党支持者（及び独立系）はワクチン接種義務化に対する賛成が少ない
という傾向があるそうです。
一般に、共和党は政府による規制を極力少なくする立場であることが多いと理解されていますが、ワクチン接種に関する議論にまで、そういった支持政党の見解の違いが反映されるんでしょうかね。。。
乳児が感染すると生命の危険に及ぶこともある、というようなニュースも見ました。
小さなお子さんをお持ちのご家庭は、特に気を付けて欲しいですね。