140億ドルにも上る史上最大級の巨額の費用を要したとされる今大会。
大会のために建設されたスタジアムの今後はどうなるんでしょう

【MSNBCニュース↓↓】
http://www.nbcnews.com/storyline/world-cup/brazils-world-cup-stadiums-reimagined-housing-units-n159151
深刻な住宅不足に直面しているブラジル。
大会のために建設されたスタジアムを住宅として使ってはどうか

という、奇想天外な案が浮上している模様。
++++++++++
- For a country with an estimated shortage of 5.2 million homes, could the massive new stadiums built around the country be transformed into housing? For Axel de Stampa and Sylvain Macaux, architects based in France and Chile, the idea is worth considering.
・推定520万軒の住宅不足を抱える同国にとって、国内のそこかしこに建設された巨大なスタジアムを住宅に転換することは果たして可能であろうか?フランスとチリに本拠を置く建築家のAxel StampaとSylvain Macauxによれば、この考えは検討に値するものであるとのことだ。
++++++++++
んで、その スタジアムを住宅として利用するイメージ がこちらなんだそうですが・・・

こんな家に住みたくない

外周部分の幅7~8メートルごとに区切られた列に、2~3人家族用の部屋が350世帯分用意できるらしい。
しかも、内部の競技場自体は将来のイベントのために残すんだと・・・騒音がすごいことになりそうな気が・・・。
とはいえ、他に何の用途も無いのだとしたら、これはもはや無用の長物。
英語ではこう言うんだそうです。
++++++++++
- But in Brazil, many of the stadiums are at risk of becoming white elephants. Of the 12 stadiums that Brazilian cities built or renovated for the World Cup, four have dismal futures.
・しかしながらブラジルでは、多くの競技場が無用の長物となる危険に直面している。ブラジルの各都市が新設または改装した12の競技場のうち、4つの競技場の未来は暗澹としたものである。
++++++++++
語源は、タイの王様の話らしいです。
白い象が珍しいので、神聖な動物とされ、捕まえると王様に献上され王様だけが乗ることを許されていたのだそうな。
しかし、宮廷で飼っているとエサ代が嵩むので、王様はそれを家来に与えた。しかし神聖な白い象に乗ることができるのは王様だけであるので、家来は乗ることもできない白い象にエサ代を掛け続け、ついには破産してしまった。
という話なんだそうな。
過去のW杯やオリンピックを振り返ると、ブラジルW杯のために建設されたスタジアムの将来が決して明るくないことについても、記事の最後の部分で触れられています。
++++++++++
- As an example, the $600 million crown jewel of the 2010 World Cup in Cape Town, South Africa, has hosted just seven soccer matches in four years. The symbol of Beijing's 2008 Olympics, the Bird's Nest's stadium, sits as what Rio de Janeiro Mayor Eduardo Paes recently called "a mausoleum to honor wasted public money."
・例えば、2010年W杯に際して南アフリカのケープタウンに建設された6億ドルもの至宝の競技場は、ここ4年間でサッカーをたった7試合しか開催していない。2008年北京オリンピックの象徴となった「鳥の巣」競技場は、リオ・デジャネイロ市長のEduardo Paesが近頃名付けたように、「公金の無駄遣いの栄誉を称える霊廟」として鎮座している。
++++++++++
さて、ブラジルに建設された競技場たちの将来はどうなるんでしょうかねぇ。。。