平成29(2017)年10月7日と8日の2日間は、東京都目黒区においてAitreeの主催により開催された、その過去生がサアラという名前のイエスの娘であった時の記憶を有し、かつワンダラー(ETソウル、宇宙人の魂が地球人に生まれ変わって地球人になっている人)でもあるサアラさんによるチャネル(イエスがサアラさんにウオークインする)により行われた、イエスによるエソテリックスクール(全6回のうち、第2回目)に参加してきました。

 

 10月7日の授業は、サアラさんのチャネルによる、J(イエス様)の話から始まりました。(本ブログ前タイトル参照)イエス様の言葉に関しては、「新約聖書」の時代から、相も変わらず含畜に富む内容であるため、この場であらためて検証を行います。

 

 「あなたは今どんな呼吸をしているだろう。呼吸をコントロールする必要はない。それが浅い呼吸でも深い呼吸でもどちらでもかまわない。ただ、あなたがそれを受け入れて、観察してやることが重要だ。あなたが自分の呼吸に意識を向けるだけで、あなたの呼吸は、あなたにとって最適な呼吸となっている。意識を向けるということは、そこにエネルギーを送り込むということだ。意識はエネルギーだ。あなたが自分の呼吸にエネルギーを送り込むということは、あなたの生命そのものに活力を加えるということだ。」

 

 「あなたの全身の80兆もの細胞たちは、あなたにとってただの肉の塊のように思えてきたかもしれない。それは日々あなたが活動するためにただあなたについているだけの物のように認識してきたかもしれない。しかしそうではない。細胞たちは、かけがえのない同志であり、あなた自身であり、あなたの意識だ。細胞たちはそれそのものが知的生命だ。あなたより明確に記憶を刻んでいる。あなたより、その情報を、つまり記憶を、常に正確に更新し続けてきた。細胞達はあなたが眠っている間に、新しい情報を受け取り、そして、あなたに伝えたいメッセージをたくさんもっている。」

 

 「細胞を支配しようとしてはならない。もしあなたがそれをするのであれば、あなたも同じ思いを誰かからうけることになる。必ずやあなたは誰かから支配を受けることになる。あなたの細胞におきていることはあなた自身におこる。あなたの細胞を構成している小さな素粒子達が経験することは、あなたが経験することだ。」

 

  「朝起きたとき、あなたは細胞という自分の一部から正確な情報を受け取らなければならない。そして、あなたはその細胞達と、夢を共有する必要がある。つまり、あなたの未来のビジョンだ。」

 

  「あなたは日々肉体に支配される必要はない。しかしあなたの肉体が自分の思い通りに動いてくれなければあなたは自由を失うことになる。あなたが常にこの物理次元で自由にあるためにも、あなたと、あなたの細胞達は、一つでなければならない。」

 

(本ブログ本タイトルその5より)

 

 「生体は生命活動を行うために常にエネルギーを獲得しなければならない。そのエネルギーは、体温維持(熱エネルギー)、筋収縮・細胞膜透過(物理的エネルギー)、物質の生合成(化学エネルギー)、神経活動(電気的エネルギー)などのさまざまな生命維持活動に利用される。地球上のすべての生物はアデノシン三リン酸(ATP)を生命維持のためのエネルギー供給物質として利用しており、我々の摂取する食物に含まれているエネルギーもいずれはATPの形で蓄えられる。ATPは蓄えてきたエネルギーを放出したり、再び蓄えたりと充電式の電池のような役割を果たしており、生体内のエネルギー通貨ともよばれている。ヒトの体は約60兆個の細胞からつくられているといわれており、細胞は有機物(糖質、脂肪、タンパク質)を分解し、その過程で生じるエネルギーをATPに蓄えるという細胞呼吸を行う(肺で息を吸って吐くという“外呼吸”とは異なる。外呼吸で酸素を体内に取り入れることが重要であることはいうまでもない)。細胞呼吸にはアルコール発酵や乳酸発酵のように嫌気的な環境で行われる嫌気呼吸と酸素が必要な好気呼吸の2種類が存在する。我々は通常生命活動を行うために必要なエネルギーの40~60%を糖質から獲得しており、その中でもグルコース(ブドウ糖)が燃料分子として最も重要である。脳は通常の状態ではグルコースを唯一の燃料分子としており(絶食が続くと少しずつケトン体に切り替わる)、低血糖は脳に大きな障害をもたらし、死に至ることもある。このグルコースからエネルギーを完全に取り出すためには常に酸素が供給されていないといけない。すなわち、好気呼吸を行う必要がある。コエンザイムQは好気呼吸においてきわめて重要な役割を果たしている。」

 

 「好気呼吸~好気呼吸には解凍系、クエン酸回路(TCAサイクル)、電子伝達系と酸化的リン酸化の3つの過程が存在する。解糖系は細胞内の細胞質という場所で行われ、残りの2つの過程は、ミトコンドリア(真核生物の場合)という細胞内小器官で行われる。」

 

 「解糖系~好気呼吸に限らず、嫌気呼吸でも行われる過程で、1分子のグルコースは10段階の酵素反応で2分子のピルビン酸まで分解され、このとき生じるエネルギーで1分子のグルコースから正味2分子のピルビン酸まで分解され、このとき生じるエネルギーで1分子のグルコースから正味2分子のATPと2分子の還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)が生成される。」

 

 「クエン酸回路~好気呼吸では、解糖系で生じたピルビン酸がミトコンドリアに入って、次々に酸化されていく(水素が奪われていく)。この反応経路は回路を形成しているためクエン酸回路とよばれる。ピルビン酸はミトコンドリアに入った後、ピルビン酸デヒドロケナーゼ複合体という酵素複合体により酸化的脱炭酸(CO2が生じる)され、アセチルCoAに変換される(この反応は、厳密に言うとクエン酸回路の一部ではない)。このとき、、NADHが生成する。次に、アセチルCoAは2炭素アセチル基に蓄えてある化学エネルギーを解放して、それを用いる8段階の酵素反応が行われる。この回路を一巡する間に1分子のアセチルCoAから3分子のNADH、1分子の還元型フラビンアデニンジヌクレオチド(FADH2)、1分子のグアノシン三リン酸(GTP)(すぐにATPに変換される)、2分子のCO2、1分子のCoAが生成される。クエン酸回路はグルコースの酸化以外にも、アミノ酸や脂肪酸の酸化的代謝が収束してくる最終の共通経路であり、細胞内代謝におけるハブの役割を果たす。この回路で生成された還元型補酵素(NADH、FADH2)は、電子伝達系で酸化され莫大なエネルギー(ATP)を生み出す。」

 

 「電子伝達系と酸化的リン酸化~解糖系やクエン酸回路で生じたNADHやFADH2の水素はミトコンドリアで最終的に酵素と結合してH2Oになる。このとき生じる莫大なエネルギーを利用してATPを生成するのが電子伝達系(と酸化的リン酸化)である。電子伝達系は呼吸鎖とも呼ばれており、ミトコンドリアの内膜に存在している。電子伝達系き電子(e-)に対する親和性を上昇させる手段としてミトコンドリア内膜に並んだ一連の電子キャリアであり、還元型補酵素(NADH、FADH2)からの電子を電子の最終受容体である酵素へ移動させる。電子伝達の過程で、自由エネルギーが放出され、エネルギーは酸化的リン酸化という過程により、ATP生成に使われる。ATP生成に使われなかった一部の自由エネルギーは熱として放出される。電子伝達系は以下の成分で構成されている。(1)いくつかのタンパク質と補欠分子族からなる4つの複合体Ⅰ~Ⅳ、(2)ミトコンドリアの内膜を自由に移動できるCoQ、(3)内膜外側でリン脂質のカルジオリビンに緩く結合しているが、これも自由に動けるシトクロムc(Cyt c)。複合体タンパク質は貫通型の膜タンパク質であり、膜の決まった場所に位置しているといわれている。還元型補酵素(NADH、FADH2)から放出される電子はエネルギーをもっており、内膜上の電子伝達系を移動する間に自由にエネルギーを放出する。電子伝達系のキャリアは酸化還元電位が増加する順に並んでおり。電子は酸化還元電位が低いところから高いところに流れ、エネルギーを焼失する。

 電子伝達系には3カ所の大きな自由エネルギーの放出部位が存在する。(複合体Ⅰ、Ⅲ、Ⅳ)。放出されたエネルギーを利用してプロトン(水素イオン:H⁺)がミトコンドリアマトリックスから膜間腔(ミトコンドリアの内膜と外膜の間)に汲みだされる(すなわち、電子伝達系は電子キャリアとプロトンポンプの2つの役割を担っている)。膜間腔はプロトンが貯まってくることでプラス(+)に帯電し、反対にマトリックスはマイナス(-)に帯電する(電位差)。また、膜間腔のpHは酸性に傾き、マトリックスのpHはアルカリ性に傾く(プロトン濃度勾配)。電位差やプロトン濃度勾配という電気化学的な不均衡が内膜をはさんで生じ、ある種の緊張状態が生まれる。(プロトン駆動力)。この緊張を開放すべく、プロトンが内膜に存在するATP合成酵素(ATPシンターゼ:複合体Ⅴと呼ばれることもある)のチャネル部分を通って、膜間腔からマトリックスに勢いよく流入する。

 ATP合成酵素は酵素の中をプロトンが通る勢いを利用してアデノシン二リン酸とリン酸からATPを合成する。電子伝達系の酸化(還元)反応によって生じたエネルギーを利用して、ADPとリン酸からATPが合成されるので、この過程を酸化的リン酸化という。すなわち、電子伝達に共役したATP生成である。この仕組みは、よくダムに貯えられた水の水圧の勾配を利用して発電機を回し電気をつくる水力発電に例えられる。ATP合成酵素がATPを生成するというメカニズムは、1961年に英国の生物学者PeterMitchellによって化学透圧説として提唱され、彼は1978年にノーベル化学賞を受賞した。」

 

(日本コエンザイムQ協会編「コエンザイムQ10の基礎と応用」より)

 

(次回に続く)