知的な男性が好みの亜希子ちゃんに対して
知的な俺をアピールするどころか
うっかり空気の読めない俺をアピールしてしまい
お見合いは破談の運びとなりました(チャンチャンッ)
・・・・ヽ(;´ω`)ノ
っとなるはずだったのだが
波平はどこまでも空気の読めない男だったのだ!
ハワイ島に戻った波平から
亜希子ちゃん元に電話がかかってきた。
「君はいつハワイ島に来れるの?」
はい?
いつ亜希子ちゃんがハワイ島に行くと言った?
そもそも、何故に亜希子ちゃんがハワイ島に行くのだ?
数々の疑問が頭に浮かんだ亜希子ちゃんだったが
「はぁ・・・仕事も忙しいし、ハワイ島には行けないと思います。」
っと、とりあえず答えておいた。
えぇ~!?(`Δ´)(←明らかに不満そうな波平)
君の職場にだって有給休暇だってあるはずだろう?
「はぁ・・・(-。-;)」
もしかして波平の中では
お見合いをした=付き合っている
っと言う構造が既に出来上がっている!?
ま、まさかね・・・
いくら空気の読めない男でも
お見合いしたからと言ってお付き合いに発展するとは限らない
っと言う図式ぐらいは読めるだろう。(´Д`;)
頼む、読んでくれぇぇぇ~ヽ(;´Д`)ノ
でも、波平の口調は明らかに
「僕達付き合っています」っと言う雰囲気。
そう、波平はスッカリ彼氏気取りなのである!
「私達はお見合いはしましたけれど
付き合うつもりは一切ありませんっ!タイプじゃないです!」
そうキッパリと言いたい気持ちは山々の亜希子ちゃん。
が、しかし
紹介者のおばちゃんは
亜希子ちゃんにとって大切な取引先の人間。
下手に断って波風を立てるのも本位ではない。
(この辺が紹介やお見合いのめんどくさい一面でもある)
お見合いしてみたけれど、何となく進展しなかった
っと言う感じであやふやになる事が一番望ましい展開だ。
「仕事を始めたばかりでとにかく忙しいんですよ。」
っと忙しいを理由にその場を切り抜けようとする亜希子ちゃん。
幸い波平はハワイ島に住んでいる。
仕事帰りや週末に簡単に会える距離ではない。
このまま忙しい作戦で煙に巻き
時間が経過すればあやふやに出来る!
それが一番良い方法だと亜希子ちゃんは思った。
この時点では・・・
その後も波平はお見合いの時と同様
こちらの都合もお構いなしに一方的に自分の話だけをした。
もちろん面白くも可笑しくもない(ついでにオチもない)話だ。
そして、やっと電話を切ることが出来たのは2時間後だった。
やれやれ( ̄ー ̄;
それから毎日
1日に何度も波平からの電話攻撃は続いた。
めんどくさいので無視をしても何度でもかかってくる。
うっかり電話に出ると
「今仕事中だから」っと言っても
何時間でも電話を切らずに話し続ける。
「もう、うんざりだよ。( ´(ェ)`)」
波平の毎日の電話攻撃に疲れた亜希子ちゃん。
「ハッキリと付き合うつもりはありませんって言ったら?」
っと私が言うと
「最初はあやふやにしようと思ったけどさ
さすがにこりゃダメだって思ってハッキリ言ったよ。
でも、全然分かってくれないんだよ。(´□`。)」
っと亜希子ちゃんも困り顔。
「何て言って断ったの?」
「私はこっちに仕事があるし
ハワイ島には行けないと思うって言ったんだ。
そう言ったら諦めると思ったんだけどさぁ~。ヽ(;´Д`)ノ」
波平はタイプじゃない
遠距離、仕事が忙しいは本当の理由じゃない。
でも亜希子ちゃんはそうハッキリと言えなかった。
察してくれよっ(゚ー゚;と思っていたのだろう。
が、しかし
波平がそんな亜希子ちゃんの心情を察することはもちろん無かった(´□`。)
ある日の事。
亜希子ちゃんの元に波平から郵便物が届いた。
あけてみるとハワイ島での求人広告と不動産情報だった。
ハワイ島に引っ越せと!?
「えぇ~!?(゚Д゚) 波平は本気だね。
波平と付き合うつもりが無いんだったらハワイに行くつもりが無いって言うんじゃなくて
付き合うつもりが無いって言わないと彼は理解しないんじゃない?」
「でもさ、普通分からない?
電話にだってロクに出ないし、コールバックもしない。
しかも、ハワイ島に行くつもりは無いってハッキリ言ったんだよ!」
「普通は分かるよ。
あぁ、脈が無いんだなって思うよ。
でもさ、波平は空気の読めない男なんでしょ。
だからさ、遠まわしに断っているつもりでも分かってないんだよ。」
「そうかなぁ~」
そうだよ!
\(*`∧´)/
亜希子ちゃんは波平と付き合うつもりはない。
だから電話にも出ないし、コールバックもしない。
波風を立てずに相手が察して諦めてくれたら良いと思っている。
が、しかし
亜希子ちゃんの行動は
計らずもルールズを実践してしまっていたのだ。
- エレン ファイン, シェリー シュナイダー, Ellen Fein, Sherrie Schneider, 田村 明子
- THE RULES―理想の男性と結婚するための35の法則
初対面で亜希子ちゃんに好印象ヽ(*'0'*)ツを持った波平は
亜希子ちゃんのつれない態度に益々燃え上がっているのだろう。
追えば逃げる、逃げれば追う。
古今東西、恋愛ではこの法則が行き交う(多分)。
「しかも、腹が立つのがさぁ~(っと亜希子ちゃんは話を続ける)
波平が『ハワイ島に引っ越して来い』って言っている事なんだよ!
波平は、自分の生活は変えるつもりは全く無い。
私に転職と引越しをさせて
自分にとって便利な状態にしようって思っているんだよ。
しかも、仕事と不動産の情報をよこすなんて
自分は一切、面倒を見るつもりは無いって事じゃん。
そもそも、私だって
波平と付き合うつもりも、結婚するつもりもないよ。
でもさ、波平の提案そのものにも腹が立つんだよね。
『僕は君と結婚するつもりは無いよ。
でも便利だから近くに引っ越して来て』
って言われている気がしちゃうんだよね!
私はこんな不細工で空気の読めない男からも
求婚される価値の無い女なのかって、そこに凹むよ。
・゚゚・。。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。。・゚゚・。」
ふむむむむぅ~
女心は複雑である。┐( ̄ヘ ̄)┌
同じ女として亜希子ちゃんの気持ちも分かる気がするが
正直、興味を持てない男が何を思い言って来ようが、
私だったら「どうでも良いや」っと思うだろうなぁ~(゜ρ゜)
(女性の皆さんはどうですか?どう思われます???)
その後、亜希子ちゃんは波平に
「お付き合いは出来ません」っとハッキリ断った。
が、しかし
それでも波平の電話攻撃は続く。
そこで、紹介者のおばちゃんを通して
「お付き合いは出来ません」っと断った。
が、しかし
それでも波平の電話攻撃は続く。
本気でうんざりした(っと言うより怖くなった)
亜希子ちゃんが徹底的に電話を無視し続けること現在数ヶ月。
波平が諦める日は来るのでしょうか?
←マジで怖いよ波平!
女もここまで惚れられれば本望?
いや、いや (・_・= ・_・) 嫌だな。怖いもんっ。