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ぐんまの情報誌おとな日和に載せていただきました。
今回は「身体の不調と上手に付き合う」というコーナーで、自律神経についてお話ししています。

最近は特に、なんとなく体調が悪い、食欲がない、頭痛、胃痛、めまい感などでいろいろ検査したけど何の異常も出ない、という方が多く、こういった方の中には家族や友人に言ってもそのつらさを分かってもらえずに悩んでいる方も多いです。 自律神経の状態を客観的にみることで、漠然とした不安を解消できることが多いですし、治療の方向性を決めるのにも役立つことがあります。


「自律神経」という言葉はみなさんよくご存知だと思いますが、何をしている神経かといいますと、「自分の意思には関係なく体の面倒をみてくれている」神経です。

例えば、血圧を上げたり下げたり、心拍を上げたり下げたり、消化器を動かしたり・・・といろいろと仕事があります。 自律神経には活動的、または緊張させるようにはたらく交感神経と抑制的、またはリラックスする方にはたらく副交感神経の2種類があり、両者がバランスを取り合っています。しかし、何らかの原因で両者のバランスが崩れてしまうことがあります。この原因ははっきりわからないことも多いのですが、よく知られているのは「ストレス」です。他にもホルモンバランスの変化や気候の変化も原因になりうるようです。

私自身この時期のように急に暑くなったり寒くなったりすると、たいてい頭痛がきますし、冷えも強くなったりして体調が変化します。 自律神経の状態をチェックする検査はいくつかあります。

「ヘッドアップチルト検査」という、寝た状態から起こした時に血圧をきちんと上げることができるかどうかを見る検査や、24時間心電図のようなもので日常生活での自律神経の働きを心臓の動きを目安にみるものなどもあります。

前橋温泉クリニックでは、それらとは別に、東洋医学的な観点から自律神経のバランスをみる「良導絡」という検査を導入しています。 詳しくはこちら

診断するためのものではありませんが、交感神経、副交感神経のバランスをみたり、ライフスタイルのアドバイスをしたりするのには大変役立ちます。

具体的には良導点とよばれる経絡の一部に微弱電流を流し、(μA(マイクロアンペア)というとても小さい電流なので痛かったりしびれたりはしません。)電気の伝わり方をみるというものです。人間の体は本来電気をよく通すのですが、いわゆるツボには電気が流れやすいということがわかっています。その電流の流れやすさによって自律神経のはたらきを評価するというものです。文章で書くととても長ったらしいのですが・・・

このブログでも折にふれて紹介していますが、再現性があり、私自身妊娠時に「婦人科系臓器の異常」が出ていたことから、かなり信頼度の高い検査といえると思います。

というわけで、今日は東洋医学的な観点からの自律神経バランス検査のお話でした。