$ハッピーエイジングワールド-h

昨日、今日と貴重な梅雨の晴れ間ですね。

 低気圧が続くと体調を悪くする方が増えます。気圧や天気によって体調が左右されるという考え方は現代の日本ではあまり重用視されていませんが、以前のこのブログにも書いたようにドイツでは天気予報ならぬリウマチ予報のようなものがあり、天気や気圧によって症状が変わることが一般的に知られています。

 先日秋田県の仙北市で総会が開催された日本温泉気候物理医学会でも、「気候」と入ってるだけに気候と体の関係を扱います。

 医学の父といわれるギリシャ時代の医師、ヒポクラテスは、その著書の中で「医師は一年の季節に関心をはらい、その時期がつくり出す病気を知っていなければならない。」と述べています。(参考:新訂ヒポクラテス全集第一巻;大槻真一郎訳、エンタプライズ、東京、1997)

 整形外科の外来をやっていても、冬場は腰痛やいわゆる神経痛が増加したり、梅雨の季節、寒暖の差が激しい季節にも慢性疼痛が増悪するような印象があります。 天気のせいだけとはいいませんが、私たちが暮らす環境と疾患、症状は密接に関わっていると言えると思います。

 気候療法(Climatherapy)と呼ばれるものがあります。主に転地(日常から離れた環境に身を置いて、心身のリフレッシュを図る。)療養がメインになります。普段とちがった環境に身を置くだけでもストレスの解消になったり、または新しい刺激により脳が活性化されたりして、体調が改善することが期待されます。

前橋温泉クリニックで提供している湯治(とうじ)でも、転地の効果を期待しています。ここは決して山の中ではないのですが、窓から見える景色は雄大な赤城山や榛名山ですし、15分くらい車で走ればすぐに自然豊かなところに行けます。 温泉の保温、保湿効果とともに、転地、食事、運動など、生活習慣全般を改善してリフレッシュするというコースです。詳しくはホームページをご覧くださいね。こちら

 腰痛や膝痛などで療養したい方、ちょっと日常から離れてリフレッシュしたい方におすすめです。普通の湯治とちがうところは必ず温泉療法医の診察(カウンセリング)があることです。食事指導、温泉入浴の仕方など、多岐に渡りアドバイスします。

 明日からまたじめじめした日が続くようですが、体調管理に気をつけて行きましょう。基本的には体を冷やさない、睡眠時間の確保、食事を抜かない、などが大切です。

 湯治のお問い合わせ:前橋温泉クリニック027-230-1139(電話対応:日、祝、火休み:9:00~12:00、14:00~17:30)