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2020/10/12
及川幸久 THE WISDOM CHANNEL
2020.10.12【速報!トランプxプーチン:米露核軍縮電撃合意!】トランプは中国の核軍縮合意を条件に【及川幸久−BREAKING−】
皆様こんにちは。そしてこんばんは。及川幸久です。
今日のテーマは、トランプとプーチン核軍縮に電撃合意、次は中国を引き込む、ということでお送りいたします。ぜひお付き合いください。
トランプとプーチン、アメリカとロシアが、ずっと交渉してきた核軍縮の重要な合意に、どうも達したようだと、いう内容です。
これは(2020年)10月9日の、アメリカの“AXIOS”(アクシオス)というメディアの、これは多分ある種のスクープだと思うんですが、
トランプがロシアとの核軍縮合意を大統領選までに行うと、いう内容になっています。
ここで出てきたのはですね、トランプとプーチンの両巨頭が、過去6ヶ月数回に渡って、電話会議を行っていたって言うんですね。
これは、今まで外に出てなかったニュースだと思うんですけど。
そして、10月2日に、この米露両国が、代表者をジュネーブ、スイスのジュネーブに派遣して、そこで最終的な交渉で、ほぼ合意に達したのではないかという話なんですね。
このプーチンとトランプが、両方が送った代表者っていうのが、まずアメリカ側がこの人ですね(画像1分31秒)、トランプ政権のトランプ大統領の国家安全保障担当大統領補佐官、ロバートオブライエンですね。
そしてプーチンの方が(画像1分41秒)、ロシアが、同じロシアの国家安全保障を担当している安全保障会議書記のニコライ・パトルシェフという方ですね、このベテランの人ですけど。
この2人がそれぞれの国を代表して、スイスのジュネーブで会談を開いて、そして核軍縮の合意にどうも達したらしいと、いう内容です。
この“AXIOS”(アクシオス)ではですね、これは今日の記事なんですけど、(画像2分12秒)
交渉再開がされれば、今まで交渉が止まってたんです、実は。交渉が再開されれば、多分もう1週間でもあれば、合意に達するだろう、ということで。
つまり、大統領選挙の投票日の前に、合意したっていう大きな発表が出来ると、いうことらしいんです。
今日は、この件をちょっと掘り下げて考えたいと思います。
というのは、核軍縮ということで、これは本当に、中東和平に並んで非常に重要なテーマだからなんですね。
まず、この核軍縮というのが、ここ数十年の間、ある意味で、アメリカとロシアの間で進んできた。ロシアになる直前のソ連の最後、ソ連の末期から始まったんですけど。
この核軍縮に熱心だったのは、どちらかというとロシアの側なんです。
というのは、ロシアは深刻な財政難だったからです。
ソ連が崩壊して、崩壊したのは、この経済が破綻したからです。
その後、経済が破綻して、ソ連が無くなった。
で、ソ連が持っていた大量の核兵器を、主に引き継いたのが、ロシアでした。
しかし、そのロシアですね、ロシア自体が財政難で、実際にはもう経済破綻、一旦、一回してるんですね、ロシアも経済破綻している。
そんな中で、この核兵器思っているってことは、維持費、維持コストが高すぎるんですね。
なので、この核兵器の維持コストが、あまりにも数が多いので髙過ぎて、これが軍事費全体を圧迫していると、いう問題に直面していたわけです。
そこでロシアの大統領に祭り上げられてしまったのが、プーチンだったんですね。
プーチンという人は、ロシアが最低の時に大統領をさせられた、という人なんです。
そのプーチンが、どうしたかというと、プーチンの戦略は、核兵器の戦略核、この戦略核を大幅に削減することによって、ロシアの国防力全体を立て直すと、いう戦略に打って出たんです。
この核兵器を大幅に削減すると、それによって、通常兵器はもっとコストが安いので、通常兵器を含めたロシアの国防力をもう一度一から建て直すと、いうことを始めたんですね。
そのためには、アメリカの合意が必要だった。
アメリカと戦略核兵器の削減交渉を進めなければいけなかったわけです。
と同時に、国内は当然反対派が出てきます。ロシア国内の反対派を、これはロシアの国益にかなっているんだと、いうことを繰り返し繰り返し主張して、説得に成功したわけなんです。
アメリカと交渉し、国内のタカ派を説得しと、いうことを、やり遂げたんですね、このプーチンという人は。
これで何とか、アメリカは合意してくれたんですね。アメリカも合意してくれて、お互いに核兵器を減らすと、いうことになったんですが、
ところが、アメリカの大統領がブッシュ政権、ブッシュ・ジュニア政権になった時に、大きな変化が起きました。
それは、このブッシュ・ジュニアの政権の方が、核弾頭は削減すると。削減するが、しかし廃棄はしない。廃棄はしないで備蓄すると、いうことを言い始めたんです。
どういうことかというと、核兵器というのは通常、ミサイルの頭に乗っかってるわけですね。
ですから、核弾頭のことをウォー・ヘッドという言い方をします。戦争の頭ってことでウォー・ヘッド。
この核弾頭が、ミサイルの頭に乗っかってる。この核弾頭を、削減するわけですから、ミサイルから取り外すわけですね。
取り外すんですが、取り外した核弾頭を、通常だったら廃棄するわけです。廃棄するんですが、
実は、このブッシュ・ジュニア政権は、廃棄しないと。これは、そのまま備蓄しておくと、いう風に発表したんです。
ということは、そのまま持っているわけですから、またミサイルに戻せば、元に戻るわけです。
というのは、これはですね、盲点だったんですね。
第一次の戦略兵器削減条約という、いわゆる“START 1”(スタート・ワン)というものがあったんですけど、これは1991年、ソ連が崩壊した年の、ソ連の崩壊直前に、ブッシュのお父さんの方、パパブッシュと、それからゴルバチョフが、署名したわけですね。
ここから、具体的な核軍縮が始まってったわけです。
その中で、実際に米露、もうロシアになってますので、米露の核兵器の核弾頭の数をこれだけに減らしましょうと、という風に決めたわけです。
決めたんですが、その時に、この備蓄については何の規定もなかったわけです。
一応合意に達したんですけど、核弾頭を削減するというだけであって、削減したものを、廃棄するのか、それとも備蓄していいのか、何の規定もなかった。
ロシアは、当然廃棄するものだと思っていたんですが、まあアメリカの方がしたたかだったんですね。
これを備蓄するという風に言い始めたわけです。
ここでまた再びプーチンは窮地に追い込まれるわけですね。
で、再びこのアメリカとの交渉が始まって、新たな削減交渉、“新START”(新スタート)というのが、2010年にスタートします。
ここで、核弾頭を、米露ともに1550発以内に減らすと。
これによって、米露が持っていた核弾頭っていうのが、なんと3分の1まで削減されるということで、大幅削減ってことになって、これ自体が、もうまさにプーチンが狙っていた戦略そのものだったわけです。
と同時に、この“新START”では、削減する核弾頭を備蓄せずに、きちっと廃棄すると、いうのも入れたんですね。
これはアメリカに承諾させました。この時はオバマ政権ですけど。ここまで持ってったわけですね。
これを以て、プーチンの戦略っていうのが一応、上手く進み始めたわけです。
この“新START”っていうのは、具体的な内容はですね、アメリカとロシアが互いに査察をすると、いうことが大きな特徴です。
お互いに核兵器を減らすと言っても、それは口約束だけで、どっかで隠し持っているってのは十分あるわけです。
それが無いように、相手国の核弾頭と、その運搬手段、これを、頻繁に、お互いに査察すると。査察し合う。
そして、自国の手の内を知らせる、データも全部出す。
この手の内を知らせることで、お互いの相互信頼を作りましょうっていうのが、この“新START”の中核的な内容だったわけです。
これは、まあある意味で成功したわけですね。
これが成功したことによって、実際に核弾頭は減りました。
ただ、この“新START”というのが、2021年、来年に失効するわけです。これ来年失効してしまう。
これが終わってしまうと、この後は、この査察もなくなるし、この制限もなくなるわけですから、再び核兵器を増やす軍拡に入るかもしれないわけです。その時の未来の米露の指導者がどんな人になるか分からないので。
となるとですね、困るのはどっちかというと、ロシアの方なんですね。
というのは、依然としてロシアは財政難、で、核軍縮を継続したいわけです。
もし、アメリカに軍拡をされてしまったら、特にこの核兵器の数を増やされてしまったら、ロシアはそれに対応しなきゃいけないので、それ自体が、この財政難のさらなる圧迫になると、いうことで、何としてでも核軍縮は進めたい。
そこで、今度の交渉相手は、トランプ政権だったわけですね。
トランプ政権のトランプさんはどうしたかと言うと、実は難色を示していました。
「中国を条約執行の口実に」ということで、まぁ何のことかというと、まあ協議を進まなかったんですね。この、失効してしまう核軍縮を更に継続するということに関して、その協議が進まなかった。
その最大の理由は、アメリカが中国の参加を求めてきたわけです。
今や、この核兵器、核弾頭たくさん持ってるのは、アメリカとロシアだけじゃないと、中国がいるじゃないかと。
どっちかって言うと、危ないのは中国だろうと。
だから中国入れなければ、この核軍縮の交渉を継続するというのは、現実的ではないと、というのがトランプさんの考え方だったんですね。
トランプ政権は、これを主張していました。
だから、この交渉が進まなかったんです。
しかし、ここにきて、合意するようになったっていうのが、今回の大きなニュースなんですね。
新たな合意をすると、それも大統領選挙までに。
どうもその合意の内容には、トランプがずっと言ってきた、将来の交渉に於いて、今すぐじゃないけど、将来の交渉に於いて、中国を引き込もうと、いうことを、プーチンとトランプの間で約束したように思われます。
となると、これは画期的な内容になるかもしれません。
この核軍縮において、中国をほっとくわけにはいかないというのは、これ、トランプの言うとおりであります。
それに対して、プーチンは、それよりも何よりも、まず、この核軍縮をきちっと継続できる体制をつくって、自国の財政難に対して、火の粉が降りかからないようにしたかったんですけど、このトランプとの合意のために、この中国を引き込むという方向に、どうも行きそうのようなんですね。
ということで、この合意が、果たして実際にこのアメリカの大統領選挙までに出てくるかどうか、ここは注目です。
今日はここまでです。ご視聴誠にありがとうございました。
