『SKET DANCE』の作者、篠原健太氏の作品。1年間くらいの連載だったのかしら?

 わたしはSKET DANCEも好きだし、この先生の絵もノリも好き。で、全然知らずに買ったんだけど、一気に全部読んでしもうた。

 

 未来の話なんだけど、「惑星キャンプに行きましょう」ということで、9人の少年少女が9光年先の星に向かいました。そこから始まるトラブルが原因で、みんな凄いやばい状況になる。けど、なんとかそれを乗り越え…「みんなで帰ろうぜ」って健全な方向に物語が進んでいく。少年少女の前向きなエネルギー羨ましい。

 読み進めていくにつれて、読者に様々な違和感と気付きを与え、妙な気持ち悪さを覚えるものの、広がった風呂敷を綺麗に畳んでくれる。多分わたしは伏線回収物の漫画が好きなので、この『彼方のアストラ』はめっちゃツボだったと言えるでしょう。

 

 篠原先生の漫画は、画が綺麗でコマ割りやツッコミのテンポが良いので読み易い。遠回りをしていそうに見える時もあるけど、無駄のある遠回りではないというか。いずれにせよ、5巻までと短い漫画であり、Book Live等の電子書籍では合本もあるので、ライトにつるりと読了できます。その割に、読み応えがしっかりあるので、個人的にはお買い得な漫画であると言えるでしょう。買いです。