祖母が他界しました。

訃報を受けた前夜に
「永遠の0」を読み終え
祖母が若い頃
戦時中の事に
思いを馳せていた時に
知らせを受けました。


93歳の大往生。

つい2、3週間前には
私の母(祖母からすると娘)の所に
遊びに来ていた程元気でした。

ここ数年は
認知症を発症していたものの
私が会った時は
それを全く感じない程でした。

といっても日中は
一人で留守番して
過ごせる程だった様です。

去年の秋の
息子の運動会も見に来てくれて

一日中校庭で子供達の
競技を楽しんで見てくれました。

その時の滞在中に
祖母の生い立ちや
幼少期の話を始めて
聞かせてもらいました。

祖母の実母は
生誕後すぐに亡くなり
実父は酒浸りとなり
子供を育てる事が出来なくなり
養女として引き取られて
大切に一人娘てして
育てられたという事でした。

実の両親の顔も知らずに
育った祖母でしたが
実の両親に会いたい気持ちや
寂しさはほとんど無かったと
私には話してくれました。

本心だったかどうかは
分かりませんが…。

私の息子が一人っ子なので
祖母は気持ちがよく分かると
言っていました。

また祖母の幼少期の思い出は
近所の兄弟が沢山いる家に
毎日のように遊びに行って
お手伝いをしたり
本当の兄弟みたいに
御飯を一緒に食べたり
そこの家の子と同じように
寝食を共にして
過ごした時間が
とても大切な様でした。

養父母が大切に育ててくれた事や
近所の仲間達と過ごした事で
感じた心の温もりは
何十年たっても
忘れられないと…

色々な記憶は
どんどん忘れてしまっても
この温もりははっきりと
今も感じると言っていました。

この温もりはきっと
あの世へも
持って行ったのでしょうね。


祖母の亡骸を前に
その顔や手に触れると
当たり前だけど
氷の様に冷たくなっていました。

出棺直前の時
祖母の周りは
沢山の花で埋め尽くされ
その姿が私には
キラキラと光って見えました。

とても美しい天国の風景に
祖母が横たわっているみたいに。

棺桶の蓋が閉じられる時
葬儀に参列された方達が
祖母の肉体との別れを悲しみ
涙していました。

驚いた事に
息子も号泣していました。

祖母との別れは
寂しいですが
またいつの世かで
出会えることを私は知っています。

その時までの
しばしのお別れです。

おばあちゃんありがとう。