昨日小学2年生の次女が、学校から帰ってくるなり慌ててランドセルを

放り投げて出かけていこうとするので、



「どこに行くの?」 

 


と聞くと



「お友達のAちゃんとケンカしちゃったから、話の続きをしてくる」



と言って出て行ってしまった。


ケンカしたら納得いくまでとことん話さなきゃ、気が済まない気質まで

私に似てしまったか(;´Д`)

と、ちょっと先が思いやられながらも、特別引き止めることもなく帰りを

待つ事しにた。



しばらく時間が経ち、帰ってきた次女に



「わざわざ追いかけてまで話さなきゃいけなかったの?」



と聞くと、



「だって、ちゃんと仲直りまでできてなかったし、仲直りしたかったから」



と次女。



私  「で、ちゃんと仲直りはできたの?」



次女 「うん、Aちゃんちでずっと話したんだけど、言い合っていたらAちゃんがママに叱られちゃってね



私  「叱られちゃったの?」



次女 「うん、そうしたらAちゃん、今度はママが嫌だって言って、
    家を飛び出ちゃったんだよね」



私  「で、どうしたの?」



次女 「Aちゃんのママはもう放っておきなさいって言ったんだけど、
    放っておけなくて
追いかけたよ。それでAちゃんが、どうせ自分は

    必要のない子なんだって言うから、そんなことないよって

    言ったんだ」



私  「へぇ、Aちゃんそんなふうに思っちゃったんだ」



次女 「うん、でもAちゃんは、ママは自分のことなんていらないんだって

    言うから、絶対そんなことないって言ったの」



私  「うん、うん。それで?」




次女とAちゃんのケンカが、いつの間にかママに嗜められてしまった

Aちゃんを慰める時間に変わってしまったようで。




 * * * ここからは次女とAちゃんの会話でお送りします * * *




次女 「Aちゃんは、Aちゃんのママのお腹から生まれてきたんだから、

    ママはAちゃんのこと絶対に大事なんだよ」


 A  「そんなことないよ。いつもいつも怒るし・・・」



次女 「Aちゃんのことが大好きで、大事だから怒るんだよ」



 A  「違うよ、大事じゃないから怒るんだよ、怖いし・・・」



次女 「じゃあ、どうしていつもあんなに可愛いお洋服着たり、

    かわいい髪型にしてくるの?ママが用意してくれてるからでしょ?」



 A  「いつも自分で適当に選んで着てるだけだよ。そうしなさいって

    言われるし」



次女 「でもさ、あんなに可愛いハンカチとか何枚も持ってるでしょ?

    ママがAちゃんのために買ってきてくれたからでしょ?」



 A  「・・・」


次女 「うちのママはね、この前プロフに私のこと、『大切な宝物』って

    書いてくれたんだよ」



プロフとは、今女子の間で流行っているプロフィール帳のこと。

趣味や特技やメッセージを書いて交換しているらしく、私にも書いて

欲しいとせがまれて、メッセージの欄に


『りっちゃんはママの大事な宝物だよ。ずっと一緒にいようね!』


と先日書いて、渡したばかりだった。



次女 「だからね、AちゃんのママもAちゃんのこと絶対に宝物だって

    思ってるんだよ!」



 A  「ふ~~ん」

 

 


                    * * * * *



そんな会話をしながら歩いているうちに別のお友達の家に着いたらしく、

そこで別のお友達も一緒に仲良く遊んで、最後はいつも通りに

バイバイしたようだった。



実際私がその現場を見ていたわけではないので、どこまで忠実に

二人の会話が再現されているのか分からないけれど、まだ小学2年生、

7歳児の娘が友達との会話でこんなことを言って、一生懸命に母親の

愛情というものを友達に伝えようとしていたことに、本当に本当に本当に

嬉しくなってしまって、思わず涙がこぼれてしまった。


ああ、私の愛情がしっかりと娘に伝わっていてくれたんだなぁ。


よかったぁ~~~・゚・(つД`)・゚・



いつもいつも怒ってばかりで、愛情不足になってやしないだろうか・・・。


そのうちだんだん、私のこと嫌いになっちゃうんじゃないかな・・・。



娘が大きくなるにつれて成長を喜ぶ反面、より厳しく接することも多くなり、

母親に対する反発心や嫌悪感が芽生えてしまうんじゃないだろうかと、

内心不安に思っていた。


最近特に次女は抱っこもしてこなくなっちゃったしなぁ・・・。

(小6長女は、隙あらば抱っこの機会を伺うほどのまだまだ甘えん坊で、

これもこれで複雑ではあるけれど 笑)


でも、それは今のところ私の思い過ごしだったということが分かって、

こぼれた涙には安堵の気持ちも重なっていた。


普段は愛情を口で、言葉で、なるべく伝えるようにしていたし、

プロフに文字として書いたのも、私にとっては特別なことではなく、

口伝えと変わらないくらいの気持ちで書いてはいたけれど、

次女からしたらいつでも読み返せる文字はとても特別で、

大事なものだったらしい。


特別で、大事なものにしてくれたことが、嬉しい。


私が伝えたかったことは、確かに娘に伝わっていた。


嬉しい ゚+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚



                     * * * * *



次女 「Aちゃんのママがね、Aちゃんに『もう勝手にしなさい』って

    言ったの。なんでそんなこと言うんだろう・・・」



私  「りっちゃんは、勝手にしなさいって言うのを聞いて、

    どんなふうに思ったの?」



次女 「なんか、放っておかれてるっていうか、寂しい感じ」



私  「そっか、そうなんだ・・・」



親が『勝手にしなさい』って言う時は多分、そんなに深い意味ではなく、

ただ何を言っても聞かないような時にちょっと面倒になって

半ば呆れた感じで、そう言ってしまう常套句みたいなもので・・・。


でも子供ってけっこう言葉に敏感で、繊細な心で受け止めているんだな、

ということも気づかされた。


大人同士でもそうだけれど、言葉の持つエネルギーって発した方と

受け取る側で必ずしもイコールではないんだなと。


特にまだまだ親の体温を感じていたいような時期の子供にとっては、

親から分離してしまうような言葉は、直感的に不安になるのかもしれない。

そんなことも教えられた気がした。


まだたった生まれて7年そこそこしか生きていない子供の世界でも、

こんなに愛情があって繊細で傷ついたり、悩んだり、励まし合ったり

しているんだなと思ったら、感心やら感動やらがこみ上げてきて

その度に、子供って本当にすごいなって思わされる。 


何がすごいかって、そこにあるすべての感情が本当にピュアであること。


でもただ感心、感動ばかりもしていられないと同時に思う。


ずっとこのピュアな気持ちのままで、いてほしい。


そのためには大人たちは何ができるだろうと、これからの自分への

課題を確認する。


一つ言えることは、親が子供に大袈裟なくらいに愛情表現をすること。


いずれ鬱陶しがられる時が来るかもしれないけれど、それでも大好きで

大切で、かけがえのない宝物だっていう気持ちを伝えること。



誰かに愛されているという絶対的な安心感は、

人を曇らせることはないと思うから。




                      * * * * *



今朝、次女が学校に行く準備をしているとインターホンが鳴った。


モニターに写っていたのは、Aちゃんだった。



次女 「はーい!どうしたの?」


 A  「ママがね、りっちゃんを誘って一緒に学校に行ったら?

     って言ったから、来たよ~♪」



慌てて残りの準備をして、嬉しそうにAちゃんと一緒に登校して行った

次女なのでした。(今日のわんこ風 笑)